Amazing Thailand Marathon 2019 Part 1 ~やっぱりタイが好き。泣いて、笑って、抱き合って~

2019年2月、今年もマラソンシーズン本番の到来です。日本国内では毎週至るところで大小様々な大会が開催され、旅RUNを楽しんでいる市民ランナーもきっと多いことでしょう。

私は2017年にWorld Marathon Majors(世界6大マラソン)を制覇してから、今度は日本らしい風景を楽しめる場所を走ろうと決め、2018年の京都マラソンから約1年ぶりで2月17日に開催の熊本城マラソンに参加します。今年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で描かれている金栗四三の故郷でもある熊本。例年以上に盛り上がるのではなかろうかと期待に胸を膨らませているところです。

さて、そんな私ではありますが、先週末、2月3日に開催された、『Amazing Thailand Marathon 2019』へ取材クルーとして参加しました。

思えば今から30年前、それは私が19歳の時のこと、初めての海外旅行がシンガポール、タイ(バンコク)、香港の周遊旅行でした。初めての海外ということもあり、それは今でも記憶に深く残っている旅のひとつなのですが、そんな中でも初めてのバンコクは、私に“世界は広い”と一番感じさせてくれた場所でした。“異国情緒”という簡単な言葉では足りないくらい、みるもの、聴こえてくる音、感じる空気、人びとの微笑みなどのすべてが、強いインパクトを与えてくれたのです。

そしてそれ以降も何度かバンコクを訪れているのですが、その発展は目まぐるしく、訪れる度に新鮮さがあり、毎回のこと、帰りの飛行機に乗ったとたん「きっと、またいつか」そう思わずにはいられません。

そんな私にとって特別な場所、バンコク。しかも今回は、『Amazing Thailand Marathon 2019』という年に1度のビッグイベントの取材です。さぁ果たして何を感じる旅になるのやら……。

タイ旅のはじまりは『タイ国際航空』から。そこはもう、Amazing Thailand!

タイ旅を100%楽しみたいなら『タイ国際航空』がお薦めです。タイ国際航空は、大阪就航55周年の今年、夏期スケジュール(3/31~)よりTG623便(関西空港→バンコク)にエアバスA380の導入を決めました。

益々多くの人たちがタイ旅を気軽に楽しむことができるようになって嬉しいですね!また、タイ国際航空といえば、マイルの特典が豊富で、旅する楽しみが増えるのも特徴のひとつです。

でもやっぱり私が一番伝えたいのは、何といってもその雰囲気の良さとタイらしさ。タラップに近づくと、CAの「サワディカー」「コップンカー」という優しい声が聴こえてきて、楽しい旅のはじまりの予感……。機内に一歩足を踏み入れるとそこはもう微笑みの国、タイ。非日常的な空間と時間が待っています。

夢のスタートは、あの有名な『Rajamangala National Stadium』

ところでみなさんは、バンコクの『ラジャマンガラ・ナショナル・スタジアム』をご存知ですか?1998年、アジアのオリンピックとも言われる、アジア競技大会開催のために建設された歴史あるこの競技場は、現在、サッカーの試合で使われることも多く、サッカーファンであればきっと何度も目にしたことがあると思います。

近年、タイのサッカーのレベルはとても高くなり、世界で活躍する選手も多くなりました。『Amazing Thailand Marathon』のコースは、フルマラソン、ハーフマラソン、10km、3.5kmの4種目あり、総参加人数は2万5千人。その中でもフルマラソンとハーフマラソンの2種目が、この『ラジャマンガラ・ナショナル・スタジアム』がスタートという、華やかな設定がされています。私は今回、大会前日にコースの下見を兼ねて、競技場の中へ入れて頂きました。

ここから始まる夢のレース。既に準備は万端でした。ここに立ち、ランナーの気持ちを考えると少し緊張、そして不思議なパワーを感じます。沢山の人たちがこの場所で本気の戦いを繰り広げてきたのです。

明日のランナーたちの入場をイメージしながら、“スポーツってやっぱりいいな”そんな清々しい気持ちにならずにはいられませんでした。もしも自分が走るなら、やっぱりこの華やかな競技場からスタートできるハーフマラソンかフルマラソンがいい!そんな気持ちにもなりました。

甘くないコースと海外マラソンならではの風景

ここで、フルマラソンのコースをご紹介しましょう。

競技場を出た後、車でコースを走ったのですが、地図をみるとわかるように、スタートから12kmあたりまではほとんど変化のない道をひた走ることになり、実際に通ってみると、道にかなりアップダウンがある、なかなか苦しいコース取りがされていました。

そして、12kmのビクトリーモニュメントを超えたあたりから、一気にバンコクらしい風景が広がってくるはずなのですが……。そこは暑いバンコクのこと、この季節のバンコクは乾季とはいえ、昼間の気温は35℃を超える日もあるほどの暑さです。

12km地点に現れるビクトリーモニュメント

ランナーの体力の消耗を考え、フルマラソンのスタートは夜中の3時。つまり、街頭の明かりのみで走ることになるのです。夜が明けるのが、朝7時頃なので、暗いうちにスタートして暗いうちにゴールするというランナーも少なくありません。そういった意味では、取材クルーとしてゆっくりとタイらしい景色を楽しめた私はラッキーだったのかもしれません。

道の至るところに、皇室の人たちが描かれたモニュメントが飾られている。

いよいよスタート!競技場の熱気はバンコクの真昼の太陽よりも暑くなり……。

スタートの朝、午前2時頃に取材クルーは『ラジャマンガラ・ナショナル・スタジアム』入りをしました。ほんの数時間前に下見をしに来たその場所は、同じ場所とは思えないくらいの賑やかさです。

気温は25℃くらいで昼間ほどの暑さはありませんが、ランナーの熱気でむしろ暑く感じてしまうほど。スタート前の準備運動を兼ねたダンスに興じるランナーたちをみていると、こういう風景こそ海外レースならではだと感じます。

私もベルリンマラソンのスタート付近で、息があがるくらいのダンスエクササイズを、周りに知った人が一人もいないことをいいことに、自然に隣り合った外国の人たちに交じって大笑いしながら踊ったことを思い出しました。この開放感が、海外旅RUNの醍醐味のひとつと言えるのかもしれません。

取材クルーが密着していた3人の日本人ランナー。
左から、橋詰由佳さん、中島弘貴さんと知美さんカップル。

3人の日本人ランナーとタイの人たちの笑顔の応援に魅せられて。

ランナーのスタートを見送ると、私たち取材クルーはゴール付近へ向かうために車を走らせました。その途中、所どころでランナールートに遭遇したのですが、レースに挑む人たちを目にする度に、“マラソンとはなんて孤独なスポーツなのだろう”と改めて思い、“人はなぜ走るのか?”という思いが頭を巡りました。

夜明けとともにゴールするランナーたち。

イギリスの登山家、マロリーが言った「そこに山があるから」いう有名な言葉がありますが、「そこに道があるあら」とは私には言えません。

でも今回、旅のはじまりからずっと同行していた3人の日本人ランナーのゴールシーンを目にした時、私はふと何となくではありますが、言葉にならないその答えを見つけたような気がしたのです。「あぁ、だから走るのか」と。 ぜひ3人のゴールシーンの動画をご覧下さい。

私はゴールシーンの撮影をしながら胸が熱くなり、必死で涙を堪えました。そして3人とも、その達成感と安堵からくるものなのでしょうか、ゴール直後に目元が潤んでいるのを私は見逃しませんでした。

中島知美さんは女性6位入賞。橋詰由香さんは9位入賞という素晴らしい結果を収めました。

中島弘貴さんの談話

タイのプーケットマラソンもとても良かったですが、バンコクはまた雰囲気が全然違っていて面白いですね。行けるうちに妻と2人でどんどん海外レースにチャレンジするという夢を叶えたいです。今回はエイドでのボランティアの人たちの笑顔と応援に本当に力をもらいました。

中島知美さんの談話

今回は夫が足を痛めていたので、私のスピードに合わせて走ってくれて、最初から最後までサポートをしてくれたおかげで、よい結果を出すことができました。夜のレースなので一緒に走れてとても心強かったです。

橋詰由佳さんの談話

決して楽なコースではありませんでしたが、結果が残せてほっとしました。海外のレースは初参戦でしたが日本では味わえない高揚感がありますね。ぜひまた参加したいです。

6位と9位に入賞し、表彰台に立つ中島知美さんと橋詰由佳さん。

表彰のアナウンスが、「JAPAN!!!」とされる度に、より大きな拍手と歓声、そしてタイの人たちの素敵な笑顔が溢れます。マラソンというスポーツを通して、タイと日本の良好な関係を垣間見ることができ、素晴らしい時間体験となりました。

レース後、タイ国政府観光庁からのご招待で、盛大なパーティーに参加。

私たち取材クルーは、タイ国政府観光庁からの嬉しい計らいで、なんと、レースが行われた夜に開催された豪華なパーティーに参加することに。仕事を忘れ、美味しい料理を頂きながら楽しい会話に花を咲かせました。

タイ国政府観光庁Sarat Wadee所長

Sarat Wadee所長はご挨拶の中で、「タイでは、バンコクだけでなく、プーケットやチェンマイ、スコータイなど、様々な場所でそれぞれにテーマのあるマラソン大会が開催されています。また、アフターマラソンが充実しているのもタイの魅力だと思いますので、ぜひみなさん楽しんでください」と話をされ、翌日からマッサージやグルメなど、アフターマラソンの取材も一緒に体験させてもらう予定だった私としてはワクワクが止まらない夜となりました。

取材クルー(BMメンバー)もパーティーに参加。

いかがでしたか? 海外マラソンは暫く封印して、国内を走ろうと思っていたのですが、『Amazing Thailand Marathon 2019』の取材をさせて頂き、海外旅RUNへの熱が再燃しそうな私がいます。次のチャレンジは、チェンマイマラソンにしようかな、なんてね。

さて、Part1はここまで。Part 2では、バンコクならではの楽しい時間の過ごし方をご紹介します。どうぞお楽しみに!See you later…

文 / NEZU TAKAKO

□Amazing Thailand Marathon 2019

http://amazingthailandmarathon2019.com/

□タイ国政府観光庁:AMAZING THAILAND

https://www.thailandtravel.or.jp/

□タイ国際航空

https://www.thaiairways.com/

1 COMMENT

現在コメントは受け付けておりません。