ワインは大人の男の嗜み~ブルゴーニュワイン通への道~第7回ロベール・シリュグ

今年も残すところあと1ヶ月。本当に時が経つのが早い!!忘年会にクリスマス、そして正月とイベント目白押しのこの時期に、久しぶりの連載となります。期間が空きすぎてすみません。(←毎回この言葉を言っているような気が(笑))

さて、本日ご紹介するのは、ブルゴーニュファンならば必ずや聞いたことがあるであろう人気ドメーヌのロベール・シリュグ。

ドメーヌ・ロベール・シリュグ ヴォーヌ・ロマネ ヴィエイユ・ヴィーニュ [2017]750ml

彼らの本拠はヴォーヌ・ロマネ村にあります。1級畑プティ・モン、さらには特級畑のグラン・エシェゾーといったワイン造りをする人間にとっては誰もが憧れる畑を所有しており、他にもシャンボール・ミュジニー村、ラドワ村にも畑を所有しています。

そんな話を聞くと、さぞかし多くの畑を所有しているとても大きなワイナリーなのだろうと想像する方も多いかと思いますが、実はその規模は非常に小さく、家族経営のドメーヌなんです。

今、このドメーヌをメインに仕切るのが、ロベール・シリュグ5代目になりますアルノー・シリュグ氏。若干33歳のイケメン&ナイスガイという、そんなこと今までに言われたこともない私からすると何とも羨ましい男です。彼とは同世代ということもあり、会話の波長が凄く合います。

真面目な好青年ながらお酒が入ると饒舌になる、少し日本人的なところもあるような気がします。先月ブルゴーニュへ行った際に彼のドメーヌを訪問したのですが、ここまで良いワインを振舞ってくれるか!というくらいに歓迎してくれました。

彼自身、2011年からドメーヌに参画し、偉大な父の跡を継ぎました。一部では彼の代になり、以前とは少しワインが変わったという声も聞きますが、それは造る人間が違えば当然のことで、その声は彼自身も十分に理解しています。

父のワイン造りを継承しつつも、自分がイメージするワインを造ることも大切で、彼と話して印象に残った言葉が、『私自身まだ若く経験も浅いので、今、自分の造るワインが絶対に正しいかわからないが、それでも今私ができる100%のワインを造ることが大事なんだと思っています。』という言葉です。

今回、ご紹介するヴォーヌ・ロマネ ヴィエイユ・ヴィーニュ2017年ですが、いかにもブルゴーニュワイン、そしてヴォーヌ・ロマネらしいエレガントでミネラリー、ラズベリーやカシスなどのフレッシュな赤い果実をふんだんに感じるワインとなっています。

ちなみにヴォーヌ・ロマネはその土壌や気候の素晴らしさから『神に愛された村』とも呼ばれています。かの有名なロマネ・コンティもこのヴォーヌ・ロマネ村にあります。

これから益々注目されるであろうドメーヌ・シリュグ。皆様にも是非、彼の成長するワインをずっと見届けていただければ嬉しく思います。

梅村友歩(Yuho Umemura)
J.S.A認定ソムリエ
有限会社ワインセラーウメムラ取締役
フランス、東京のフレンチレストランでの勤務を経て、現在に至る。日々飲むワインはもっぱらブルゴーニュ。時々日本酒。趣味はDAZNでのサッカー観戦。

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