『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。
名古屋で結婚相談所を始めて12年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、4年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。
本エッセイでは、日本人同士では気付かなかった目線でのエピソードなどをお伝えしています。
酷暑の夏ですね。今年4月にタイのパヤオに行った時42℃を経験したので、今年は身体が暑さに慣れています。しかし年々日本は暑さが酷くなってきていますよね。毎年熱中症での搬送数には驚きます。
昭和世代にはクーラーは贅沢品で、一部屋だけではなく何台か稼働すると電気代も高額になりがちでした。昔のクーラーは確かに電気代がかかったかもしれませんが、今は機能もよく消費電力は昔ほどかかりません。
実家の母はクーラーが嫌い。熱風の中、自然の風が好きとだからとクーラーを使いません。クーラーを使うと身体が冷たくなる、冷え過ぎて頭が痛くなる、不調の原因になるとこれまた固定概念を変えずにいるのです。
昭和の固定概念のままで年齢を重ねて、自分の身体も何十年も経っていることを忘れがちです。以前のように咄嗟の行動ができづらいことや、感覚が鈍くなっていることをわかっていないと、ある日突然熱中症になってしまうのです。昭和の時代とは違う暑さに気付くことから始めないといけませんね。
婚活のお手伝いをしていると、昭和世代の固定概念が横行しています。男性側の希望条件に同居が当然で家事全般、親の介護、墓守りをしてほしいといわれ、嫁は家政婦扱いだなと思うことが多々あります。
特に男性の母親は、自分がそうしてやってきたのだから当然、と思っていることが恐ろしい……。そして何より年齢差を勘違いしたままの人が多いのです。昔は男性が年上、女性は年下という構図が当たり前だったかもしれませんが、今は同じ年か±2歳差の婚姻がほとんどです。5歳以上年の離れた婚姻は少なくなってきています。そして姉さん女房と言われた年上女性との結婚は多くなっています。(そういう私も夫より7歳年上です。)
女性の進学率や就職率が男性と変わらなくなり、社会では男女の雇用は同じと言われているとはいえ、20代や30代で結婚して家庭を築く構造に変わりはありません。また、40代以降の結婚できなかった世代は昭和の価値観のままです。40、50代に同世代の女性を紹介しても、若い人がいいと言い続け、婚活年数だけが経過し、自分は年をとっているのに条件はそのままです。
40代、50代の男性が、なぜ若い女性と結婚したいのか?それは、子どもが欲しいからです。年をとればとるほど子どもに執着する人が多くなる傾向があります。でもこれは仕方ないことだと思うのです。結局のところ、人間も動物なのです。気持ちや感情ではなく、本能としてDNAを残したい衝動が起きているのです。不妊治療の技術も上がり、女性も同じく出産に固執することがあります。そんな時、年齢が高い人はあきらめて、という事ではなく、まずは期限を決めた方がいいと思います。男性は何歳でも子どもが望めると思っているからなかなか期限が決められませんが、男性側にもリスクがあることや40代を過ぎると精子も老化してくる自覚を持つことが必要だと思います。
現在相談やお見合待ちの男性の年代、35歳、39歳、42歳、43歳、45歳、46歳、48歳55歳、58歳、65歳、68歳、72歳と40歳以上の方が多く、これからも40代は増えていくでしょう。40代と50代はほぼお子さんを希望しているのが現状です。
この男性たちに必ず聞くことにしているのは、「婚活がうまくいかないことに思い当たることはありますか?」「前回の恋愛は何年前ですか?」そうするとほぼ全員「婚活がうまくいかないことの理由がわからない」「恋愛は学生時代」というのです。理由がわからないのに婚活を何年も続け、お見合相手が変わればチャンスがあると勘違いしています。そして驚くことに、学生時代から、20年以上恋愛経験がないまま初老になっているのです。
初対面のお見合を繰り返して、寡黙な人が多いのでまた次回とはなりません。どうしたら恋愛に発展し、結婚して子どもを儲けるまでになるのか……考えるとちょっと気が遠くなりそうです。しかし、この男性たちは、どうにかお相手を見つけたいと結婚相談所に登録し行動している人達です。動いているだけまだ希望はあります。ほとんどの独身者は何もしていません。
この違いは何かと思った時、家系からの声なきDNAだと思うのです。遥か彼方のご先祖さん達から受け継がれたDNAは今の体型、傾向も引き継がれていますが、なんと感情も受け継がれているそうです。そして無意識に自分のDNAを残したい衝動は間違っていないのです。
いつの時代も子どもや跡継ぎ問題はありました。その時その時で時代を乗り越えてきた方法も幾つかあったのです。養子縁組や婿養子など家系があったから今のあなたがいるのです。昔は今のような移動手段がなかった時代、近い地域での婚姻がほとんどでした。その頃から婚姻が難しい場合は遠くの地域や外国人との婚姻もあったのは、DNAが遠いほど相性がいいとされてきたからでしたが、狭い島国日本では近親結婚がありました。近親結婚とは先祖を共有する者同士の結婚です。近親結婚は病的な単劣性遺伝子の割合が多く、学術的にも医学的にも避けた方がいいのです。
ここでは詳細は記しませんが、絶家になる傾向にもあります。絶家のパターンのお話をしようと思いましたが、絶える話は嫌ですよね。前向きな婚活をすること、遠いDNAを探す行動は無意識ですが、間違っていない行動なのです。遠い地の遠い血ほどDNAの結びつきは相性良く強くなりなります。繋いできてくれた命のバトンを渡す行動をしているあなたは素晴らしいのです。その本能を信じていきましょう。その時に国際結婚という視野は間違いないことなのです。ぜひアジア女子とのお見合をしてみてください。新たな発見があるかもしれませんよ。