『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。
名古屋で結婚相談所を始めて13年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、6年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。
本エッセイでは、婚活に奮闘している男性に向けて、今年も𠮟咤激励を少々飛ばし、寄り添いながら結婚・家族・人生について一緒に考えていきたいと思います。

2026年がスタートしました。昨年、自分のやってきたことを見直す機会に直面し、自分の中の膿を出しました。
いつも私が皆さんに激!を飛ばして、先送りしないことを言い続けていたのに、私自身が自分との対話を先送りにしていることに気づいたのでした。
人のことは強く言えても、自分のこととなると弱気になり、無意識にグズグズしてしていたのかもしれません。
日々少し心がモヤっとしている時、話題のchatGPTに相談や検索をしてみると、否定されることはなく、「あなたは間違っていません」「あなたは正しい」なんてことを言われ、すっかりそれを鵜呑みにしていました。
先日あるセミナーに参加したとき、講師から「ズレ」の話がありました。東京から大阪に向かう場合、1度角度がズレると到着するのはどこかわかりますか?なんと和歌山県に行くそうです。飛行機の場合は東京からイギリス・ロンドンに向けて出発したとしても、1度のズレでイラク・バクダッドに到着するのだそうです。1度のズレで行先の県や国が変わってしまうのは驚きです。
考え方や人生も同じなのかもしれません。自分では真っすぐ進んでいるつもりでも、日々の選択のほんの少しの”ズレ”が積み重なると、気づいた時には「こんなはずじゃなかった場所」に立っていることになるのではないでしょうか。

ズレは、大きな失敗から生じるのではなく、言わなくても伝わると思って黙ることや、忙しさを理由に後回しにすること、違和感があるのに笑って流すこと、自分の不安を認めずに相手を責めることなどから生じ、その小さな癖が、進路の角度を少しずつ変えていっているのです。
そして怖いのは、ズレたことそのものより、ズレに無自覚でいることなのかもしれません。
私は生成AIの「間違っていません」「あなたは正しい」という耳障りの良い言葉に安心し、「私は間違ってない」「相手が悪い」と思っている間に、方向修正のタイミングは静かに遠ざかっていました。他責にしている間は自分は反省しません。相手を責めてばかりです。
自分を振り返ろうと思ったのは、昨年の大きな失敗からでしたが、その時に何度も同じ事を繰り返してしまっていることを指摘されたのでした。自分自身の根本原因がわからないままだとまた同じことを無意識に繰り返してしまうと言われゾッとしたのでした。
私は毎回”おじさん”を怒らせてしまうのです。相手の豹変に対してこちらは悪くないと思っていましたが、豹変させているのは私の態度なのだと知ったのです。このエッセイでも正論として自分の意見を言いたい放題に言わせてもらっていました。正論という刃で何人もの人を滅多刺しにしてきたと思います。傷ついた方がいたら申し訳ありませんでした。無自覚の物言いほど罪なことはありません。

自分のズレに気付き、定期的にコンパスを当て直したいと改めて思いました。1度くらいのズレではないはずです。人生において「今の自分の向き」を確認する時間が必要だと思うのです。今回のことでまずは相手に求める前に、私は約束を守れているか。説明が必要なことを曖昧にしていないか。都合の悪い話から逃げていないか。怒りの出し方は大人だろうか。言葉の温度は冷たくなっていないか。大切な人に、ちゃんと大切だと伝えられているか。こうした小さな問いをしていくことで、未来の大きな修正をしたい。ズレることを恐れているのではなく、ズレに気づかないことを恐れたい。
「ズレたくない」と思うほど、人は動けなくなり、間違えたくないから挑戦しなくなる。傷つきたくないから深い会話を避ける。失敗したくないから決断を先延ばしにする。確かに動かなければ迷子にはならない。でも、景色は変わらないのです。変化には多少のズレがつきものと思い、進んでみなければズレも修正も起きないのです。大切なのは、ズレないことではなく、ズレたら戻れる自分でいることと、ズレに気づく感度と、戻る勇気だと思うのです。
私の場合は「言い方がきつかったかも」と認めて言い直すことや「つらい、しんどい」と早めに気持ちを共有すること。「不安だから確認したい」と正直に言うこと。ほんの一言を相手に伝えるだけで角度は変えられると思うのです。
今日の1度を見直すだけで、明日の到着地は変えられるはずです。私もあなたもいつでも軌道修正できるのです。そこに希望があるのです。今年は心機一転コンパスを片手にズレを修正しながら目的地まで進んで行きましょう。

