《第3回 世界の妄想ヒゲ図鑑》オーストラリアの赤ヒゲちゃん

男って歳取ってナンボだと思うのよ。アラフォーやアラフィフって自虐的に言う人がいるけど、そんなんじゃダメね。かえって若さに執着してるように見えてしまうもの。

誰しも歳はとるんだから、いかに年齢を生かして、自分を良く見せる方法を考えたほうが得策よ。特に男は年齢が武器になる場合が多いのよ。
渡辺謙がいい例ね。20代の若造が真似したって、男の年期というのはかもし出せないわ。

最近はダッドボディという言葉が流行ってるらしいの。昔は筋肉があったんだろうけど、歳で脂肪に変わってしまい、まるでお父さんの身体みたいになっちゃったことを言うらしんだけど、これも1つの男の年期よね。

わたし、昔のキレイなディカプリオよりも、最近の危ない香りのするダッドボディなディカプリオのほうが好きだもの。あとね、セックス・アンド・ザ・シティのミスター ビッグ!彼なんかワイン片手に葉巻が似合うわよね〜。日焼けした身体がまたエロいのよ。間接照明に当たるとテカテカ反射しちゃってエロさ倍増よ。

とはいってもよ、彼らは世界のスターなわけだから、私を含め見た目も身体違う一般人にとっては、そうなれって言ったって不可能よね。
そこで私、思いついたの。アラフォーやアラフィフになったときに、どうやって自分を魅力的に見せるか。
それは「チャーミング」よ!

もうこの言葉に尽きると思うのよ。渡辺謙やディカプリオみたいに格好つけろって言われたって無理じゃない。私なんかがやったら、オカマ口調の男が格好付けてる変なおじさんよ。誰からも相手にはれないわよ。

ここで言うチャーミングというのは、英語のCharmingではなくて、日本語のチャーミングのことよ。可愛らしい、というのが近いかしら。もっと詳細に申し上げますと、年齢にとらわれない子供っぽい可愛らしさかしら。今回紹介するオーストラリア出身の赤ヒゲちゃん、通称エイちゃんが正に良い例なのよ。

オーストラリアの赤ヒゲちゃん

彼、何歳にみえる?実はもう40なのよー!なんか若く見えない?
見た目も含めてエイちゃんのチャーミングなところは、とにかく言動が子供っぽくて可愛いの。

例えばね、自分のことエイちゃんって普通に呼ぶし、ハグが好き〜とか平気で言っちゃうのよ。前にも書きましたが、それこそ自然に牛乳をヒゲに付けちゃうタイプよ。もっと言うとね、いつも酔っ払ってるし、服も良く見ると穴空いてたりして。世間一般が思う「40歳なんだから」っていう常識がエイちゃんにはないの。もう心が少年のままなのよ。

これ、わたし褒めてるんだからね!事実、わたしはすごく尊敬してるわ。いつも分からない日本語や、知らないことがあると、すぐに調べるし、誰にでも質問をするわ。それに仕事には凄く熱心よ。しかも楽しんでやってるのが伝わってくるの。これって「40歳なんだから」もう遅いとか、「40歳にもなって」こんなこと聞けないとか、出来ないとか、彼には関係ないからできるのよね。
年齢に全くとらわれてないの。

結局のところ男はプライドが邪魔をしてしまうのよね。エイちゃんのように、もっと純粋になれば、母性溢れる女性や私みたいなオカマが寄ってくるのに… ふふふ

さて、ヒゲについても触れてくわね。
エイちゃんの1番魅力的なところは、なんて言ったってモフモフの赤ヒゲよね。エイちゃんとはお友達だから妄想にはならないんだけど、彼のヒゲの触り心地は今まで触ったなかで一番よ。
もう絶妙なの。密度・毛量・毛質どれをとってもパーフェクト。

さらに赤!この色が素晴らしいわね。やっぱり黒ヒゲに比べて赤ヒゲの方が、見た目からしてモフモフして見えるもの。
あー、彼専属のトリマーになりたい。そして、集めたヒゲで赤い毛布を作るの。毎晩モフモフの毛に包まれて寝るのよ〜

文・写真 / カネ子