【連載×ますだあけみ】自分で考え、行動し、責任を取るからこそ人生は面白い~男たちよ!旅に出かけよう~

『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。

名古屋で結婚相談所を始めて12年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、4年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。

本エッセイでは、日本人同士では気付かなかった目線でのエピソードなどをお伝えしています。

暖かい秋が続いていましたが、最近になって冷え込んできたので街中の樹木も紅葉してきました。秋の感覚が少ないまま冬に突入してしまうので、冷え性の私はツラいのです。そんな中、タイの現地スタッフの結婚式に参加する為に、先日気温30℃のタイへ渡航してきました。

国際結婚のお手伝いをするようになったきっかけのひとつに、大好きなアジアの国々へにお仕事を兼ねて旅行にいけるなんて天職だわ、と思ったことがありました。オリジナルな行程を企画し、現地ではデートポイントを探して、観光とは違う日常の生活空間にお邪魔できることにワクワクしていたのでした。

しかし、現実は男性の週末休みに合わせての強行日程が多く、予算を押さえてLCCでの渡航、カップルの行動がメインなので、私が個人的に行きたい場所にも行けず、日中引率後に一人飲みか、足のマッサージに行くことが唯一の楽しみになっていました。

でも今回は、プライベートな行程なので、乗る飛行機会社から選択できます。しかも直行便ではなく、寄り道もできるので計画中からワクワクが止まりません。とは言え、タイスタッフの結婚式や前夜のお祝い会をメインに計画。行きは香港経由でバンコクへ移動。バンコクから国内線を乗り継ぎ、タイ北東部、目的地のウドンタニーへ向かいます。

そもそも個人で飛行機のチケットを簡単に取れるようになったのは、スマートフォンが大きく影響しています。それまでもネット環境があれば予約は出来ましたが、今は行先を検索し、同じ航空会社でも様々なサイトの一覧をみると金額が全然違います。

自分で選んでチケットを購入し、当日はチケットレスで搭乗できる便利な時代です。たった20数年前は、飛行機を予約しても、紙のチケットが手元にないと飛行機には乗れませんでした。コロナ禍で全世界の動きが止まったことも、今となっては貴重な経験です。

手軽にチケットが買えて、簡単に飛行機に乗って移動できるのは、実は裏で多くの人が携わっているからできること。飛行機に限らず、電車やバス、ホテルにお店と、日常が普通に動いていることに感謝できるのは、非日常を知り、非日常から日常を見た経験からなのかもしれません。

タイの結婚式は、昔の日本の結婚式と少し似ています。自宅に親族や近所の人、友達を呼んでご馳走を振る舞い、みんなが祝福して大宴会になるのです。

この日も300人以上の人が入れ代わり立ち代わりお祝いにきていました。タイの結婚式には色々参加していますが、国籍など関係なくお祝い事の時、皆さんの嬉しそうな顔を見ることが何回もできるのは役得だと思っています。

そして毎回思うのは、誰か一人でも欠けていたらここにいる人とは出会いはなく、この先は新たなご縁でご縁のある人と交わっていくのだと思うのです。家族は大切ですが、家族だけの空間に他人が入るからこそ、家族はまた強く大きくなっていき、続いていくのだと、結婚式に参列する度に実感します。

結婚式後に隣接しているラオス人民民主共和国にタイから歩いて国境を越えました。日本は島国なので、国境を超えることに特別感がありますが、大陸は繋がっています。

毎日観光客だけではなく、一般人が仕事に往来しているのです。昔ラオスとタイは一つの国だったようです。ラオスが独立したけど、加担したヨーロッパ勢に攻め込まれ、フランス領になっていた時期もあり、街の至るところにフランス色が色濃く残っています。

初めてのラオス。タイと文字も食事も似ていると思っていましたが、歴史を遡ると色々な面が見えてきます。こういう時に思うのです。もっと世界史の勉強をきちんとしておけばよかったと…。英語もそうです。もっと話せるようになったら世界観が変わるのにと毎回思います。

今は便利なスマートフォンがあるので、無料翻訳アプリもあります。飛行機の予約同様、ここでもスマホで言語や調べものの便利さが各段に上がりました。但し、Wi-Fi環境か電波状況があることが大前提です。スマホ一つでなんでもできる時代ですが、逆に使えない時に本当に困るのもこの時代の特徴ですね。

今回旅の終わりは、ウドンタニーからバンコクへ。陽が沈みネオンがキラキラした街はエネルギッシュで賑やかです。20代の頃はそんなバンコクで夜な夜な飲み歩いても疲れ知らずでした。30代は出産後1歳の息子を連れて抱っこしながら観光巡り、40代は何度か訪れては足マッサージのお世話になりながらも乗り越えてきましたが、今回50代オーバーになると毎日マッサージしても疲れが取れず、旅は時間とお金が必要だけど、それ以上に体力と気力がもっと必要だと痛感しました。

婚活も同じことが言えるかもしれません。結婚するという気持ちと生活を維持していく体力とお金、そして人生は有限です。寿命は延びても健康年齢が長いとは限りません。健康・気力・時間・お金の全てが揃う時を待っていても、永遠に来ないかも⁈

そんな時、お金や時間を一緒に作り出してくれる人がいて、それが気力や健康に直結していくとしたら、人生ってそれだけでとてもラッキーなのかもしれませんね。

今回の一人旅、自分で決められる自由さはあるけど、誰も確認する人がいなので毎回調べながら右往左していました。旅は人生に似ています。婚活も仕事も投資も、待っているだけ指示されるだけではうまくいかず、他責にしてしまいがちです。自分の頭で考え行動し責任を取れてこそ人生は面白いと思うのです。出会いが無い、わからないと言っていても始まりません。失敗を恐れず、まずはスマホで検索してみる、勉強してみる、体験してみると、きっと楽しい未来が待っていますよ。