『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。
名古屋で結婚相談所を始めて13年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、6年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。
本エッセイでは、婚活に奮闘している男性に向けて、今年も𠮟咤激励を少々飛ばし、寄り添いながら結婚・家族・人生について一緒に考えていきたいと思います。
冬の空気がきゅっと締まるこの季節、寒がりの私は暖かい部屋で、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックを連日テレビやSNSでアツい熱戦の観戦していました。開催期間は 2026年2月6日〜22日の17日間。始まってしまえば、あっという間でしたが多くの感動がありました。氷上や雪山の中での熱戦はスピードや高さ、回転など、人間技とは思えない競技が盛りだくさんです。

この時期にテレビは勝手にメダル数を予想します。確かに金メダルの輝きは、見ている私たちの心も一気に明るくします。メダリストは本当にすごいと思います。世界大会に出場していても、このオリンピックは選手にとっては4年に1度の大会だからこそ、オリンピックのメダルを狙う気持ちは私たち素人の想像以上に標準を合わせ生活すべてを、その一瞬のために、氷の上や雪山で繰り返し練習してきたのだろうと思います。練習を繰り返しても思うように伸びない日もあったり、怪我をしたり痛みがあったり、日々迷いもある中で勝つことは選手やチームの目標でもあります。メダリストが結果に辿り着くまでの「物語」は毎回画面越しに感動があり、私はいつも涙なしでは見れません。もちろんメダルを取った選手だけでなく、全選手の「物語」を垣間見たいと思うのですが、なかなか難しいことですよね。
今回、話題になっているフィギュアスケート・ペアフリープログラムで金メダルをとった「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一選手。ショートプログラムでは自信のあるリフトをミスし5位でしたが、翌日気持ちを切り替えて見事世界最高得点で金メダルをつかみ取ったのでした。フィギュアのペアは、二人の呼吸がほんの少しずれるだけで、技の完成度が変わってしまう世界。けれど、ずれたときに責めるのではなく、次の瞬間に合わせ直す。相手の重さを受け止め、相手を信じて投げ、信じて着氷を待つ。ペア競技を見ていると「信頼とは完璧な一致ではなく、ずれたときに戻ってこられる力なんだ」と教えてもらった気がします。
メダリストになったことで様々な情報がSNSやテレビで紹介されました。木原選手はシングルの選手としてスタートし、その後ペアに転向。しかし成績を残すことができない時代が続き、引退を考えていた。アルバイトをしながら大会に出場する日々。そんな時に新たなペアとして三浦選手と運命の出会いから今日の感動の物語に繋がっていった。二人の努力とメンタルあってこそですが、その周りの支えもすごかった。スポンサーになっている会社の社長の考え方、コーチや元ペアの選手。誰一人欠けても今日の”りくりゅう”ペアはなかったかもしれないのですね。
ショートプログラムで失敗し、泣き崩れていた木原選手の姿を初めて見た三浦選手。翌日のフリー演技前に「私は、龍ちゃんのために今日は滑るよ」と言ったそうです。大舞台を前に目の前にいる相方としてこれ以上の言葉はないと思いました。良い時もうまくいかない時も経験してきたからこそ言える一言であり、木原選手も「僕も璃来ちゃんのために滑る」と返したそうです。オリンピックの最後の演技でお互いのために滑ることができたから”宇宙一”素晴らしい滑りができたのではないでしょうか。本当に何度も映像を観ていて感動します。

なんでも婚活や結婚に例えてしまいますが、フィギアペアの二人の関係は結婚生活に似ているなと思いました。結婚とは、相手の良いところだけを見ることではありません。むしろ、悪いところや弱いところ、うまくいかない瞬間も知ったうえで、それでも支え合うと決めることだと思うのです。
私たちは「プロポーズの瞬間」「結婚式」など、華々しい瞬間だけをゴールとして見がちです。その瞬間が幸せの絶頂だと思う人も多いのではないのでしょうか。実はその金メダルのような瞬間よりも、結婚までに経験した小さな失敗やすれ違い、喧嘩、誤解、でもこの人となら大丈夫と確信し覚悟を決めた瞬間から二人の物語は始まり人生を一緒に生きていく自分にとっての絶対の味方ができたことが金メダルだと思うのです。
日常の中で大舞台はなくても、仕事をして同じ食事を取り、会話し、お互いのことを思い遣る日々こそが信頼関係を築き、困難な時に乗り越えていけるのです。人生って楽しい時は独りでも楽しい。困難があるからこそ、そんな時に信頼できる人が隣にいることが安心感と幸せなのでは……と思っています。
今回の大会では親子の絆の深さも幾度か垣間見えました。親が経験してきた競技を小さい頃から一緒に学び楽しみ伝えて、その後も支え続けていく。親は心配して手をかけても、親は子どもの人生の代わりに滑ること(生きていくこと)はできないのです。そして手を出しすぎれば、本人の“挑戦する力”を奪ってしまうのではないかと思っていましたが、家族や周囲の応援は大切だと気付かされました。頑張っていても最後に決めるのは本人であり、「見守りながら、必要なときに支えること」ができれば、子も親本人も自立して、いい親子関係を構築できると感じたオリンピックでした。
今後は少子化の中、競技人口も施設も減っていくのかもしれません。人気の競技には集まることはあっても、ウィンタースポーツは道具や衣装等お金がかかることもあり、親の財力が関わることになるのかなと感じました。だからこそ、家族だけに限らず支えていく力の数が、今後は必要不可欠なのでしょう。オリンピック後のインタビューではどの選手も周囲への感謝を必ず伝えていたことも印象に残りました。
もう一つ感じたのは、待ったなしの温暖化です。冬季オリンピックができる国は雪だけでなく、ハコモノを建設し維持できないと開催ができません。前回の雪の降らない北京での冬季オリンピックでは、100%人工降雪機の雪でした。今回も一部雪不足で人工雪が活用されていました。人工雪は水も電力も余分にかかってきます。そして温暖化以上に深刻なのは平和の祭典のオリンピックのはずなのに、世界は分断の道を進み、戦争も休止されることなく続き、争いの火種もどこで勃発してもおかしくありません。日本中に感動を与えてくれたオリンピックでしたが、この規模のまま進んでいっていいのかも改めて考えたオリンピックでした。

ギスギスしている情勢の中、今回のドローン映像がすごく新鮮でした。今までにはないアングルやスピード、選手目線の景色をテレビを見ながら体験できたことがすごい時代だなと改めて実感。人間がカメラを担いだままやレーンの上だけはない、自由自在に動き回るドローン。このドローンが平和のために使われて、戦場などでは使われないことを信じていきたいですね。もう既にドローンは戦争に使われているよというのなら、そのズレを多くの声で戻していきたいと思うのです。人生にも、国同士も気付いて修正が必要な時代で対話がどれだけできるかですね。その対話はまずは身近な人からなのではないでしょうか。身近な人と対話できていますか?世界平和は家庭からなのかもしれません。

