【連載×ますだあけみ】人生を豊かにする『第三の場所』をもっていますか?

『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。

名古屋で結婚相談所を始めて13年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、6年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。

本エッセイでは、婚活に奮闘している男性に向けて、𠮟咤激励を少々飛ばし、寄り添いながら結婚・家族・人生について一緒に考えていきたいと思います。

みなさんはSNSでの発信をしていますか?

発信はしていなくても、今の生活にSNSは欠かせない存在なので、投稿を読んだり、検索をしているとは思います。

私自身は13年前、自営業として結婚相談所を始めた時、お金はなくても時間はあったので、自分で簡単なホームぺ-ジを作り、そして流行っていたアメブロをスタートしました。

起業講座で知り合った人にFacebookを教えてと言われて、やっていないことを伝えると自営業として名刺のような存在だから今すぐに始めたほうがいいと、その場でアカウントを作ってくれたのでした。

でもアカウントはあっても、何を投稿していいのか、他の人の投稿をのぞいているだけで投稿しない日々が続き、他の人の投稿を見てすごいなーとか、こんな文章書けないと自己嫌悪にも陥りました。

文章をうまく書こうとか、いい写真を撮らないとと思えば思うほど、何も投稿できなくなります。その時に「誰も見ていないし、気にするのはフォローが多くなってからで十分」と聞き、自分が他からの目をとても気にしていたことに気付いたのでした。

とはいえ、自営業の私は自分で目標を決めないと動かないタイプ。

「一年間毎日投稿する」と決めて、Facebookに投稿を始めました。この毎日投稿が微妙にツライ。誰からも命令や叱られることはないけれど、自分で決めた以上、何か投稿しないとと考えれば考えるほど、日常には何もありません。

最初の一か月は本当にネタがなく、そして何かイベントを企画しても見てもらえないし、集まらない。人っては知らない人のイベントには参加しないものですし、ましてやSNSで顔出ししていない場合や、一度投稿しただけでは読まれないままスルーされてしまいます。

日々、これはどうかな、と、写真を何枚か撮ったり、自撮りしたりとやっていくうちに、投稿がツラい作業から日常作業になり、そして習慣になっていき、夜寝る前に投稿していないとなんだかやり残し感から気持ち悪いと感じるまでになりました。

そのおかげか、SNSを通して地域に関係なく知り合えた方々や友達になった方、イベントに参加した方と知り合えて、Facebookのおかげで世界が広がりました。これは日々の積み重ねがあり、信頼関係を築くことができた証だと思っています。

しかし、10年以上ほぼ毎日投稿していると楽しさもあるけれど、変な書き込みやアルゴリズムが変わってきた為か、広告が多くあったり、見たくない投稿も増えてきます。

昨年、母の引っ越しに実家の片付けと、体力気力に閉口してしまい、暫くSNSを休んだのでした。そうすると、投稿しなくていいラクさを知り、気付けば一年以上休んでいました。そして最近、特別な理由はなかったけれど、400日ぶりにFacebookをリスタートし再投稿したことで、また何人もの人と繋がることができました。

先日、何に検索が引っかかったのかわかりませんが、閲覧数が96,000を超え、全く知らない人たちからコメントが毎日のように届きました。その中のコメントは、内容を最後まで読んでないひとや斜め読みしているのか的外れなコメント、何よりも自分が正論で私や世の中やを諭したいコメント。投稿自体は友達限定にしていないので、コメントをもらうのが嫌ではないのですが、日々こちらの投稿を読んでいる人からの意見ではなく、全く初めてなのになぜこんなに強気に言えるのかと驚きました。中には、「いっていることがわからない」とコメントをした70代男性がいました。

これがSNSなのです。全世界と繋がり、アカウントにアイコンや多少の情報はあっても知らない人なのに急にモノを申してくる。自分と相手との距離感がわからなくなる。日々投稿を覗き見しながら自分は正しい、自分と違う意見には意見を言いたい。

70代男性のコメントに自己紹介から日々やっている活動を言ったほうがいいのか、それよりももっと投稿をわかりやすくした方がいいのか、無視していいのか、こうやって次の投稿を考えてより届きやすい投稿をめざしているうちは楽しいのですが、言われた一言にへこみ、他人の意見を気にしだすと投稿できなくなっていくのでしょう。SNSは俯瞰することが必要です。

息子が小さい頃、家と学校以外の場所があったら、何かあった時に頼ることができ、逃げる場所があった方がいいのかなと思い、地元以外の場所にあるドッチボールチームに参加しました。毎週の送迎は大変だったけれど、一人っ子だったので同学年以外の友達や地域を超えての繋がりができ、当時は本当に助けてもらいました。

『サードプレイス』という家や学校とは異なる『第三の場所』が必要なことを、その時知ったのでした。

ふと思ったのですが、地方の初婚男性は地元から離れたことがなく、実家からも出たことがほぼありません。高校卒業後、地元に就職し、自宅からずっと通勤する。自分も親も職場も変化なく年数だけが経過し、現在に至っている。

世の中が変化していることはわかっていても、周りは何も変わっていないので、社会人になったあたりで思考が止まっている傾向があるのです。家と職場のみで『第三の場所』がない状態だから逃げ場がない。現状をなんとか維持しようと固執し、益々現状維持が難しくなるスパイラルになっているのかもしれません。

例えば、大好きな推しがいて、その共通なことに対して時間を注ぎ込む推し活をしている人たちは、それがサードプレイスなのかもしれません。好きが同じで、好きを共有できる。これだけで居心地のいい場所であることに違いありません。

今後、地方の独身男性は親の高齢化で介護が必要になり、介護離職や超老老介護になっていくと家のワンプレイスになり、そして親が死んだ後にワンパーソンになっていきがちです。

その時に家や仕事とも違う場所があると、話をすることや話を聞くこと、困ったときに助けを求めたり助けたりすることができるはずです。嫁が夫の世話や親の世話、法事に墓守り、跡取りも生んでくれるという時代ではなくなりました。その嫁と家族になる以前に、夫婦は赤の他人です。

恋愛なら愛だけでいいかもしれませんが、結婚生活は他人だからこそ愛よりも信頼関係が築けないとすぐに破綻します。

結婚がゴールではなくスタートなのです。間違っても結婚相談所が第三の場所になり、ずっと滞在することがありませんように。

SNSという場所がサードプレイス状態になっている人もいるかもしれませんが、どこであっても、それがSNSであったとしても、信頼関係や相手のことを理解しようとしていることが重要なのかもしれません。一方的な意見や想いだけの場所では人間関係はできないし信頼関係はできません。

とか言いながら、私自身も家と仕事以外の場所ってないのかも?推し活はしていないし、ワンコ友達もいない。SNSが第三の場所になるように、70代の男性にもわかりやすく伝えられるように精進していきます。そして今日も70代の女性からお叱りコメントが届きました。Facebookが高齢化しているわ。もしかすると、シニアのサードプレイスになっているのかも……。

あなたの『第三の場所』はありますか?