●第4回『結婚の学校』●急増中?膣内射精障害の原因とその克服法

一般社団法人日本婚活教育協会 認定講師の増田朱美です。第4回となるこの連載ですが、今回は私が色々な交流会や集まりの場でご一緒させて頂くことの多い、NPO法人日本結婚教育協会 愛知支部 今枝朱美さんとの対談形式でお届けします。
しっかり者のお姉さん的な存在の今枝さんとは同じ「朱美」という名前ということですぐに意気投合。夫婦問題カウンセラーをされているだけあって、相談しやすい柔らかな雰囲気のある今枝さんに最近の男性の性事情を聞いてみました。

増田:今枝さんが現在されているお仕事を簡単に教えてください。
今枝:夫婦問題カウンセラーとして、夫婦問題・離婚問題相談室(「リボーン」)で夫婦のお悩みにお答えしています。
もう一つNPO法人日本結婚教育協会の相談員として「こどもから大人まで性のステキを聞ける学べるプロジェクト」を立ち上げ、助産師や看護師の相談員にも加わってもらい、生まれてから最後の時を迎えるまでの性について各期に分けてその時期に必要な性の知識について講座などをしています。
増田:なるほど。幅広く、聞きにくいことを相談できるのは素晴らしいですね。いきなり本題ですが、最近、膣内射精障害の男性が多いというのは本当ですか?

間違ったマスターベーションとは?

今枝:そうですね。確かに最近よくそういう話題になります。膣内射精障害、これは妊娠を望んでいる場合は特に大問題ですよね。膣内で射精しなければ妊娠しないわけですから……。
妊娠を望んでいなくても女性にしてみると、「私の中でイケないのは、私のことが好きじゃないのね。」とか、「私の身体がよくないってことなの!」となってしまいます。
増田:女性がそう思ってしまう気持ち、わかります。
今枝:あるご夫妻は悲しみが怒りに変わり強くご主人を責めてさらに悪循環になっていました。
増田:どうして奥様はご主人を責めてしまうのですか?
今枝:そのご主人は、奥様とのセックスでは射精できないけれど、毎日のようにこっそりマスターベーションをしていたのです。「射精できない病気なら仕方ないけれど、マスターベーションで出しているって何なのよ。」と奥様が怒るわけです。
奥様にしたら、「たまってないからイケないんでしょ、何で出しちゃうのよ!」という理屈で、責めるわけです。
増田:それはその通りですよね。
今枝:そうではないんですよ。そのご主人はマスターベーションでしかイケないんです。
増田:え!?よくわかりません。なぜですか?
今枝:ご主人はマスターベーションの仕方が間違っていました。最初からなのか徐々にそうなったのかは分かりませんが、握り方や刺激の仕方が強すぎる癖がついてしまっていたのです。女性の膣圧は手でぎゅっと強く握ることに比べたら弱いですので、いくら膣にペニスを挿入してピストン運動を続けても刺激が弱すぎて射精に至らなかったのです。そして気まずい雰囲気で終わるので すが、何日も射精せずに我慢していると辛くなってマスターベーションをせずにはいられませんでした。
増田:そんなことってあるんですね。これは夫婦だけでなく、結婚前の方にもありそうですね。
今枝:もちろんあります。
増田:早いうちに改善しておいたほうが良さそうですね。他にも間違った方法とかあるのでしょうか?
今枝:例えば、床や本など硬いものにこするつけることや、足をぴんと延ばし力を入れてマスターベーションする癖もあるようです。
増田:それは膣とはかなり違う感覚ですね。
今枝:一度ついてしまった癖を治すことはすごく難しいことのようです。そんな時、女性に強く責められたら、さらに緊張してしまうでしょうね。
増田:克服法はありますか?

場合によっては専門医に相談を

今枝:二人で原因に向き合い、二人で一緒に解決していくことが大切だと思います。責めないことはもちろんですが、ローションを使い少し長時間になっても付き合うとか、自分の手で一人じゃないとできなくなっていることもありますので、女性の手でしてもらってイク練習をし、女性の表情や身体を見ながら興奮する練習も必要です。
増田:そんなことまでしなくてはダメなんだと正直思いましたが、これは二人の問題ですね。
今枝:精神的な影響も大きいのでパートナーと力を合わせて解決していくことは必要です。それでも改善しない時は、やはり専門の医療機関で見ていただくことが重要となります。
増田:専門のお医者さんがあることに驚きです。
今枝:泌尿器科の中でも射精障害に詳しい先生を探されるといいですね。最近では射精のリハビリテーションをする市販のトレーニンググッズも出てきましたので、試されるのも良いと思います。
増田:そのほか、男性が性について気を付けなければいけないことは何でしょうか?
今枝:そうですね、やはり一番気を付けなければいけないことはいつも清潔にしておくことです。それから爪の手入れも気になります。

増田:わかります、婚活している男性は清潔感がとても大切です。
今枝:お風呂に入ってなさそうな人と性の話なんてイメージもできませんからね。伸びたつめや垢のたまったつめで女性の身体に触れることはやめていただきたいです。特にそんな指を膣内に入れることは禁止です。バイ菌がはいるし傷ついてしまいます。
手は石鹸と爪ブラシできれいに洗って、爪は短く切って、やすりをかけてくれたら満点ですね。
増田:確かに男性の手や指先を気にする女性って案外多いですね。
今枝:そうですね。それから、男性はセックスの時、自分が気持ちよくなることより女性を気持ちよくすることに全力投球してほしいです。感じている女性はすべてが美しく変化するので男性にさらなる最高の快感を与えます。膣でマスターベーションしているような挿入射精だけの稚拙なセックスではなく、女性を心から愛することでともに最高の快感を獲得して欲しいと思います。
増田:彼女や奥様とお互いが愛を感じるセックスをして欲しいですね。

★一般社団法人日本婚活教育協
http://petersburg.jp/
★nagoya 東山サロン
http://www.higashiyama-salon.com/index.html

【増田朱美profile】
日本ブライダル連盟 認定仲人
女性限定結婚相談所 nagoya 東山サロン
一般社団法人日本婚活教育協会 認定講師
一般社団法人ブライダルアライアンス東海 理事
特定非営利活動法人 日本結婚教育協会 認定結婚教育サポーター

【今枝朱美profile】
夫婦問題・離婚問題相談室「リボーン」代表
http://www.fuufumondai.com/
NPO法人日本結婚教育協会認定
結婚教育相談員
愛知支部 支部長
日本性科学会会員