『型にはまらない結婚応援隊』隊長のアッキーです。
先日、愛知・思春期研究会による愛知県内の私学高校生、6813名からとられたアンケートの調査結果を元にした、「性教育フォーラム」のセミナーを聴講してきました。
アンケート項目には、性交経験や交際の現状と傾向、LGBT、デートDV、結婚観、ピルやHPVワクチンの知識、性への意識など、現役高校生の考え方が如実な数字となって表れていました。
今回は「10代の性」についてのお話です。
目次
17.3歳という結果をどう思う?
この17.3歳という数字は、性交初経験の世界平均年齢です。
日本の平均は20.3歳。世界の平均に比べたら少し遅い傾向はありますが、どの国も早い子は早いのかもしれません。
また驚いたことに、30代、40代になっても経験しないままの人も年々増加傾向という話をされていました。
いつの時代も早い人がすごいとか、モテるとか囃し立てられがちですが、早ければいいという訳でもないとは思います。でも、こういうリアルな数字を知ると少し驚いてしまいますね。
アンケートでは「自分は性のことは理解している」と思っている高校生が約8割いたことにも驚きました。
その情報源は男性の場合、AV動画がほとんどということでした。性に関して正確な情報を知らないまま、AV動画やSNSなど、一方的な情報だけを鵜呑みにしていることの怖さがあるようにも感じます。
意外と知らない避妊やピルのこと
避妊の方法には大きく6つあります。
ピル(経口避妊薬)、コンドーム、IUD(子宮内避妊具)、不妊手術、緊急避妊ピル(アフターモーニングピル)、基礎体温法です。
聴講したセミナーでは、この6つの避妊方法の失敗率を数字で出していました。
どんな方法であれ、女性側は負担が大きく、傷つくリスクも大きいからこそ、避妊はしっかりしないといけないということ、また、避妊だけでなく、性病の感染を防ぐことも大切です。「避妊は相手任せにしない」「自分の身体は自分で守る」これは本当に大切なことです。
また今回、ピルについて私自身も勘違いしていることに気付きました。ピルを服用するのは妊娠しない為だけでなく、生理痛のコントロールやPMS(月経前症候群)の予防にもなることを初めて知りました。
薬は進歩しています。わずかな副作用(吐き気や頭痛など)がある場合もありますが、それ以上に毎月ツライ生理痛やPMSがある人には服用することを薦めていました。
2020年4月からオンライン処方で緊急避妊ピルが処方され、72時間以内に服用すれば予期しない妊娠を予防できることになりました。新しい情報が必要な時代です。
命の選択について考える
性行為をする場合、妊娠を望まないなら避妊をする、この当たり前のことが出来ていないことで望まない妊娠をしてしまった場合、どうするのか……。
命の大切さや妊娠の過程については、学校の授業でも学びます。
以前に比べたら教科書だけではなく、実際に赤ちゃんを抱っこするなど、実践を行う学校もあるそうです。
しかし、この「命」の大切さを学ぶ授業のせいなのか?命=絶対になっていて、アンケートでも望まない妊娠をした場合どうするか?という問いに対し、約3割の高校生は「産む」選択をしています。
命はもちろん大切です。しかし、産む選択をするということは、育てていくということです。現実的に高校生の二人が一緒に暮らし、子育てをしていくというその後の生活までは考えていないことが多いのです。
性から命=産むだけでなく、その先育てていくこと、つまり、生活を考えることの機会を高校生に与える時間があったらいいのにと思ってしまいました。
高校生のリアルな結婚観
結婚観というアンケート結果もあり、結婚を選択しない人が多くなっている現代で、「結婚は人生を豊かにする」という回答が多くあったことに安堵を覚えました。
しかし、コロナのせいなのか、SNSのせいなのか「好きな人と一緒にいたい」が以前より下がっていたそうです。
結婚したい年齢は、男女共に25歳~29歳を望む回答が多く、30歳までには子供を持ちたいと考えているとのこと。
また驚いたのですが、「結婚相手として必要なこと」は男女共に1位は人間性、次に女子は、「経済面」という回答が上位でした。
高校生のうちから経済面を重視ということは、ちょっと末恐ろしいと思う気持ちと、女子は現実的で、愛にはお金が必要だと既に考えているのだというリアルを知りました。
男子の2位は顔とプロポーション。男は何歳でも見た目重視の傾向です。
また、「結婚に対して金銭面で不安」との回答が約5割もいたことに驚きました。ネガティブな結婚観は親からの影響が大きくあるそうで、連鎖しないサポートも必要だと痛感しました。
婚活を応援している私は、結婚したい、子どもを産みたい、結婚は身近な存在だとずっと思ってきたのに、なぜ自分はそこへいけないの?という人たちによく出会います。
学校では教えてくれない”恋愛力”や”結婚力”。どうしていいのかわからないまま交際も性体験もしないで、30歳、40歳になり、どこに相談していいのかわからない人が多くなっているのを目の当たりにします。性=いやらしいものではなく、健康であれば当たり前の行為や身体の症状です。正しい情報を得ること、間違えるとトラブルになることもあるので注意も必要です。
人生100年時代と言われている中で、10代のうちからキャリアプランとライフプランニングをすることの大切さを改めて思いました。
恋愛や結婚、そして結婚生活は、SEXとお金のことを話せる関係になることがうまくいくコツ、ということを10代のうちに知っておくと本当はいいのかもしれませんね。
皆さんは、この結果についてどう思われますか?
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