2023年5月。ゴールデンウィークも今日で終わり、はい、また明日から日常のはじまり、はじまり……。
心と身体を上手に切り替えなければですね。
私事ながら、5月1日に誕生日を迎えました。ゴールデンウィーク真っ最中のその日、私の住む東京は澄みきった青空で、それはそれは本当に爽やかで、絵に描いような五月晴れのお天気でした。
もしかすると私が生まれた1970年の5月1日の空もこんな感じだったのかもしれない、と思うと、こんな爽やかな日にこの世に生まれてきた私って、もうそれだけでだいぶ親孝行したじゃん!という自己満に浸り、幸せな気分になった誕生日でした。
がしかしその一方で、誕生日周辺のこの季節、何となく気分がソワソワする私です。このソワソワする気分というのは、ウキウキやワクワクとかいうものとは真逆のもので、むしろ、言葉には表現し難い、ザワっとしたダークな気分なのですが、このザワっとした気分が一体どこから来るものなのだろう?と考えた時、最近よく思うのが、53年も生きてきて、経験していないことが本当に多い自分、歳は重ねたものの、成長しているんだかいないんだかわかりにくい自分への漠然とした怒り、みたいなものがこのザワっとした気分の根っこにあるのかもしれないと思った次第でして……。
最近ではよく、「人生100年時代」と言われますが、絶対に100歳まで生きられる自信はないし、生きたいとも思っていない私が、この先、頭もシャキッとしていて(今でも天然ボケなのが否めないというのに)自分のことは何でも自分でできる、という生活を送れるのは一体いつまでなんだろう?と考えた時、もう完全に人生を折り返しているわけであり……、何だかそんなことを考えていると、とてもザワザワします。
かといって、これから何か成し遂げたいことがあるとか、新しいことを始めようとか、ましてや自己啓発のキャッチコピーなんかでよく見かける、「自分(あなた)らしく生きる」とかいう意識も低いタイプなので焦ってどうなるものでもないのですが、ただ漠然と焦ります、これって自分でもすごく不思議な感覚です。
ところで皆さんは、最近話題の「マンダラチャート」をご存知ですか?
実は私は知らなくて、今年の3月、WBCの優勝で日本中が大盛り上がりしている時、大谷選手が使っていた目標達成シート(マンダラチャート)のことが話題になり、初めて知ったのですが、最近では小学校や中学校の教材でも使われているようですね。
マンダラチャートとは、目標を明確にして、その目標を達成するための具体的な項目を可視化したものです。
こちらが、大谷選手が高校一年生の時に考えたマンダラチャートなのだそうです。
参照元:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/02/02/gazo/G20130202005109500.html
ほほう……。なるほど、なるほど……。とてもわかりやすいですよね。
マンダラチャートの作り方ですが、まず最初にやることは、図の一番中心の3×3の9コマを作り、その中心に、目標を掲げることです。
そして、それを成し遂げるために必要だと思うことを8項目あげ、目標を囲みます。
次に、更にその外に3×3の9コマを8つ作り、それぞれの中心に、最初に必要だと思ったことの8項目を中心に据え、さらにそれを達成するために、必要だと思うことを、各8項目あげて囲めば完成です。
大谷選手のマンダラチャートをみるとわかるのですが、やるべきことがとても具体的です。
よくみると、簡単にできそうなこと、あえて項目にあげなくてもいいんじゃない?というような、日常的に人としてやっていることなどもある気がします。(例えば、「あいさつ」「サプリメントを飲む」等)。
でもこうしてマンダラチャートを使って目標達成のためにやるべきことをより具体的に可視化することで、日常誰しもやっているような、人として当たり前のことの全てが、目標を達成することに繫がっているんだ!と思えてくるので、日々何となくやっている、日々何となく生きている、ではなく、「日常生活の全力化」に繋がるんじゃないか、と思いました。
前段、自身のザワザワする心について書きましたが、私はそのザワザワ解消のため、自分なりのマンダラチャートを2023年の誕生日というタイミングで作ってみよう!なんてことを少し前に思いつきました。と、そこまでの思いつきはほんとよかったんです。我ながら、自分の人生をなんて前向きに生きているんだ!生きているって本当に素晴らしい!と、心がとてもスッキリ!
ところが、です……。
真ん中の9コマの中心、つまり、目標を何にしよう?と考え始めたのですが、考えても、考えても思いつかず、でして……。
いやむしろ、すぐに思いついたのが「魔法使いになる!」というアホみたいな目標で、一旦そう思い始めると、もう何も他が思いつかないという始末。
というわけで、手始めに魔法使いに近づくため、大阪の某テーマパークで魔法の杖を買いました(笑)。
余談ですが、私、ここ半年ほど前から、今更ながらハリーポッターにどはまりしていまして、もともと本は読破、映画も全て鑑賞済だったのですが、また改めて最近になってNetflixで全て復習、更に、赤坂で上演中の舞台も2度鑑賞するというはまりぶりを発揮中。
ちなみに赤坂で上演中の舞台ですが、興味のある方はぜひ観て頂きたいです。
https://tickets.tbs.co.jp/harrypotteronstage/
ロンドンのブロードウェイの「ハリーポッター」の舞台装置がそのまま東京にやってきているのだそうですが、私が過去に日本で観たどの舞台より、舞台装置が凝っています。「ほんとにあるって魔法の世界!」と思うくらいに。
まぁ、そんなこんなで、誕生日を過ぎても自身のマンダラチャートがなかなか出来上がらない事態に陥っております。
誕生日の日、小学校からの同級生がLINEで誕生日おめでとうのメッセージをくれました。久しぶりのやりとりだったので、私は近況報告も兼ねて、「最近のマイブームは、今更だけどハリーポッターだよ。魔法使いになりたい!」と心の内を打ち明けました(笑)。
すると速攻でリターンされたメッセージ……。そこには、
「タカちゃんはピーターパン症候群みたいだね。」
とありました。いやほんと、納得したんですよ、この、「君はピーターパン症候群だよ」というメッセージに。
ピーターパン症候群、それは、ざっくりいうと「大人になれない大人、大人になりたくない大人」みたいな感じの病?のことをいうみたいですが……。んー、でも私は大人になりたくないって訳でもないんです。なれないんですよ、なりたくてもなれない、の方が正しいかもしれません。あ、それってむしろ重症ってことなのか?(汗)
その同級生とは結局、誰でもピーターパン症候群みたいな心を持っているよね、というやりとりで落ち着いたのですが、その後私はこんな画像をみつけてドキッとしたのでした。このイラストに悪意を感じます(笑)。
まぁでも確かに、人ってバランスも大事だよね、と、妙にこのイラストをみて納得をしたのも事実……。
というわけで私は、健やかで、もう少しかっこいい大人になるために、リアリティーのある私なりのマンダラチャートを近日中に作ってみようと思っています。
だって魔法使いになれるはずもありませんから。
私だって初めから気づいていましたよ、魔法が使えないことくらい。
一年後の誕生日、私はきっとマンダラチャートに書いた中心の目標に少しずつ近づいているはずだ!そんな良いイメージとともに、また新たな1年のスタートをきりたいと思います。
このエッセイをそんな決意とともに……。