『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。
名古屋で結婚相談所を始めて12年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、4年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。
本エッセイでは、日本人同士では気付かなかった目線でのエピソードなどをお伝えしています。
皆さんは宇宙や前世を信じていますか?私は、前世は信じています。前世で経験したことや、ご先祖のみえない力、みたいなことはあると思っています。
世の中に偶然はあまりなく、特に人とのご縁は必然だと思っているからです。必然の中にも出会っただけで、その後関わることがない人も多くいることも事実です。私はそんな数々の出会いの中、言ってもらった一言で人生が大きく変わる瞬間があることを経験しました。この半年間、仲人さんが運営する”わくわく夢大学”で、地域や所属する連盟、経験年数などを超えて一緒に学んでいます。その中で、私の根底にはいつも「家族」がいることに気付いたのでした。当たり前にあることが前提の家族。そして家族の話をすることは、なんだか恥ずかしいと思っていましたが、この家族という単位が私にとって不可欠で、仕事にしている結婚のお手伝いに色濃くでていると改めて気付きました。
仲間の一人で、長野県松本市にて会計事務所を経営されている仲人さんと、田舎の同居長男の所へ嫁に来てもらうことは難しいと言っても伝わりにくく、そんなに跡取りって必要か?という話をしていた時に、「家系図からわかることがある」「松本で経営していること、お客さまは松本城があった頃から関係ある人との縁があること」「何かしらの強い縁がある」「因縁果があるのよ」と聞き、跡取り長男の気持ちを考えずにいましたが、ふと自分の家系のことを知りたくなったのでした。
とはいえ、私の実家は名のあるような名家でもないし、何も残っていないし、そもそも祖父母と父は亡くなっています。家系図と検索すると調べてくれる業者があるのですが、まず母に先祖のことを聞き始めました。母側の親、私からすると祖父母からはじまりそのまた親と兄弟、記憶のある父側の親にその兄弟の地名や仕事、関係性を聞いていくと初めて聞くことばかりでした。
その中で新たな発見があったのでした。私側の先祖のほとんどは商売をしていたのでした。先祖の中には一代で手広く商いし大きくした時もあったり、戦時中やその後で大きく変化して縮小や廃業をしていたりと両家の特色が似ていて、これをシンクロと呼ぶのではないかとおもったほどです。
私には弟がいますが、その気質は商売屋としてピッタリなのです。これは先祖が創り守ってきた本能みたいなDNAが深く刻み込まれているのだと痛感。家系には”クセ”があると言われていることが腑に落ちました。
因みに夫側の先祖は手堅く公務員や会社員としてこつこつ真面目な家系でした。夫も一時は独立して一人で自営業をしていたのですが、会社員に戻りこつこつ働いています。私は自営業が心地よく、夫は文句を言いながらも会社員という一番働きやすい場所があっていることは性格や経験もありますが、もっと深い所で必然に先祖から深く刻み込まれたDNAがそうさせていたのだと改めて思いました。
そして私が住んでいる近所には、夫の実家と日泰寺(日本とタイのお寺)があり、タイ国より寄贈されたお釈迦様の骨が唯一ある場所(仏舎利)があるのです。どこに行っても必ずこの地に何度も呼び戻されていて、まさか結婚相談所を始める予定ではなかったけど開業し、国際結婚の仲介までやることになったこと、しかもタイ国とのご縁があったから今に繋がっていると思っています。そして夫と付き合っていた当時、待ち合わせはいつも日泰寺でした。私はタイに呼ばれている気がしてなりません。
当たり前ですが、子どもは勝手には誕生しません。子どもには必ず親がいます。その親にもまた親がいてと、倍々になって遡っていくと28代目で1億3000万人になり、現在の日本の人口を超えていくそうです。28代前というと、平安時代藤原道長が日本を治めていた頃、1000年以上前です。この頃日本の中での婚姻に限らず、朝鮮半島や宋の国から日本に移り住んだ人も多く、国際結婚は1000年以上前からあったはずです。その当時も国際結婚は反対されていたのかな?……と考えることもあります。
またある研究では、日本人の先祖はタイ国だと言われてもいます。そう考えると日本という小さな島国ですが、大陸と大きな関わりを持ちながら一人一人の先祖が役割を果たして今日まで繋いできてくれたのかと思うと胸が熱くなります。
最近はよく、少子化による人口減少で国力が弱くなると言われていますが、既に弱くなっている現実を受け入れることが必要であると思います。また、結婚できないのは、田舎・長男・同居・農業・低収入など、条件が悪いからであるという勘違いもあります。田舎にいて長男で同居でも結婚している人も大勢います。街にいて年収があっても結婚できない人も大勢います。結局は条件にだけ振り回されて恋愛をしようとするから結婚が難しくなっていると日々感じています。
自分は動かず、そして変化を受け入れず、相手にばかり求めていたら、うまくいくわけがないのです。繋いできてくれたこの命のバトンを渡さずに途絶えていく、絶家になる傾向も家系図から読み取れることができるそうです。(絶家のパターンのお話は次回)
家系図は自分から書き出していくと大きな木のようになることから最近は”ファミリーツリー”とも呼ばれています。木は根っこがしっかり張っていないと大きく成長しません。根をしっかり張ってこそ、幹が育ち、枝に多くの葉がつきます。今、あなたが誕生しているということは過去に根を張り、しっかり繋いできてくれた人々がいるから今があるのです。ご自身の先祖を知ることによって、家系と言う大きな流れの中に自分の立ち位置がわかると生きやすくなるのではないでしょうか。
私自身も家系を知ったことで家系の特性やクセがよくわかりました。そして縁あって夫と家族になったことで、家族の大切さを仕事にしていく自分の役割がはっきしたこと、これはきっと、先祖が応援してくれているのでしょう。まずは生きている親がいたら話を聞いてみてはいかかでしょうか?きっと新発見があるはずです。
参考:「新・家系の科学」与那嶺正勝著