近年バーバーショップが人気を集めているのはご存知でしょうか。店内に入ったときに香る、独特なシェービングクリームの香り。緊張感のある整然とした店内は、まさに紳士の集い場「サロン」的な雰囲気がありますよね。
今回レビューするのは、そんなバーバーショップでのシェービング体験を自宅でも可能にする両刃剃刀「シック クラシック ダブルエッジ」です。
T字剃刀にはない、ずっしりとした重厚感は是非手にとって味わってもらいたいところ! 見た目から使用感まで、しっかりレビューしていきます!
目次
今どき一枚刃!? 両刃剃刀「シック クラシック ダブルエッジ」
まずは商品のスペックと、両刃剃刀について簡単に説明したいと思います。
メタルボディが男心をくすぐる !すぐに使える替刃付き
なんといっても見た目から伝わる高級感、無駄のないデザインがカッコイイ!
それに、手に持ったらすぐに分かる、ずっしりとした重厚感には感動しますよ。
付属の替刃は3層コーティング加工のステンレス刃。これぞ1921年創業「シック」の伝統を感じてください!と言わんばかりの贅沢なセットです。
両刃剃刀とは?ちょっぴり歴史も紹介
そもそも両刃剃刀という存在を知らない人のために、まずは簡単に両刃剃刀についてご説明します。
両刃剃刀はT字剃刀が主流になる前、家庭用で使われていた剃刀です。両刃剃刀以前は、バーバーで使ってるような片刃剃刀が一般的だったので、格段に扱いやすくなったのが、両刃剃刀でした。
片刃剃刀は切れ味が良い一方、使っていくうちに切れ味が落ちてくるので、メンテナンスが面倒というデメリットがあります。
しかし、両刃剃刀は刃を簡単に交換できるので、家庭で使うにはとっても便利!
今となっては刃を交換できるのは当たり前ですが、当時は革新的でした。
「シック クラシック ダブルエッジ」とT字剃刀は何が違う?│両刃剃刀のメリット
「刃を交換できるだけなら、普通のT字剃刀でも変わらないじゃん!」と思われるかもしれませんが、両刃剃刀を使うメリットはそれだけじゃないんです。
両刃剃刀なら逆剃りが楽!
普通のT字剃刀と何が違うか、結論から申し上げますと、両刃剃刀は読んで字のごとく、両方向に髭が剃れます!
例えば首元の髭を剃って、次に頬の髭を剃るとすると、普通のT字剃刀なら持ち手をクルッと回転させる必要がありますよね。
それが両刃剃刀だと、刃がヘッドの前後に付いているので、回転させることなく、そのまま剃ることができます。
いちいち持ち替える必要がないので、理にかなった構造になっています。
本格的なシェービングが自宅でできる!
バーバーでやってもらうシェービングって気持ちいいですよね。しっかり根本から深剃りできますし、ザッ!ザッ!という「剃り音」も心地よい!
両刃剃刀は一枚刃なので、剃り心地がバーバーでシェービングしているときに似ています。
テクニックは必要ですが、普通の剃刀よりも、しっかり根本からシェービングできるのも両刃剃刀のメリットです。
ランニングコストに優れている!
毎日使う消耗品の出費は少しでも抑えたいところ。T字剃刀の替刃は刃の枚数にもよりますが、Amazonで見てみると5枚刃のもので3,500円ぐらいします。
しかし、両刃剃刀なら700円前後。その差約2,800円!
交換のタイミングは2週間とされているので、10枚セットで5ヶ月持ちます。
さらにサイズの規格が決まっているので、他社製のものも使えます。推奨するわけではありませんが、安い刃もありますし、日本製やドイツ製など選択の幅は広がります。
「シック クラシック ダブルエッジ」を実際に使用してみた感想
両刃剃刀を使うのは初めての筆者が、慣れないながらも実際に使ってみました。ちなみにいつも使っているのは「フェザー エフシステム サムライエッジ」 です。
替刃の装着は意外と簡単!むしろ楽しい!
両刃剃刀は玄人向け!という先入観があったので、刃の取り扱いが難しそうと思っていました。
しかし、意外と取り付けは簡単でびっくり!
まずは刃を準備。スライドさせると一枚だけ刃が取り出せます。
柄をくるくる回すと刃を入れるところがパカっと開きます。
溝に合わせて刃を入れ、今度は柄を反対回しに締めます。
たったこれだけで準備完了です。ギミックがきいていて、少々メカニックなところ、嫌いじゃないです!
剃るまでの過程も楽しみのひとつ。コップ一杯のお水から。
両刃剃刀を使うのは初めてだったので、今回は公式サイトの動画を参考に準備してみました。
寝起きにまずしなければいけないのが、コップ一杯の水を飲むこと。まずは内から潤します。
その後に蒸しタオル→シェービングフォームを作る→シェービングの手順で行います。
両刃剃刀はこういった一手間がとっても大切!快適なシェービング体験をするためには、ゆとりを持った時間を確保しましょう。
正直面倒だなぁと思うかもしれませんが、実際にやってみると「丁寧な暮らしをしている!」感じがして、意外と楽しめました。
ちなみに過程を省くこともできます。
動画では蒸しタオルで3分ほど蒸らして髭を柔らかくしてから剃ると書いてありますが、代わりにシャワーを浴びて髭を柔らかくするのもあり!朝シャンする人は一石二鳥ですね!
また、シェービングフォームを泡立てるのが面倒という方には「Schick シック ハイドロスキンディフェンスシェービングジェルフォーム」 がおすすめです。
密着性の高い泡が簡単につくれます。
切れ味バツグン!しかし油断は禁物
過程を大事にいよいよシェービング!素直な感想を申し上げますと、「とにかくよく切れる!」。
髭を剃っている音が聞こえるぐらい剃ってる感が半端ないです。
深剃りもしっかりできるので、まるでバーバーショップで剃っているかのようです。
しかし、ひとつ難点を申し上げますと、剃れすぎるが故に扱いが難しい!
普通のT字剃刀と比べると、ホルダーの重みも違いますし、肌に当てる角度も異なります。
また、今どきの剃刀だとスキンガードが付いていたり、柄が力を吸収してくれる機能が付いていたりするので、少々雑に剃っても、ある程度肌を守ってくれるんですよね。
それに慣れてしまうと、両刃剃刀では肌を切ってしまう可能性があります。特に顎先は、骨が角ばっているので、刃の当たりが強く、切れやすいので注意が必要です。
「シック クラシック ダブルエッジ」のまとめ
剃り味はもちろんのこと、見た目も美しい両刃剃刀「シック クラシック ダブルエッジ」。今回のレビューをまとめると、
- 圧巻の剃れ味!バーバーショップ並の深剃りが自宅で出来る。
- ずっしりとした重みに美しいメタルボディがカッコイイ。
- 替刃のコスパが優れている。
- 持ち替えることなく逆剃りができる。
- シェービングまでの過程が重要。
- 切れ味が良いので、肌を切らないよう注意。
少々慣れるまでに時間は必要ですが、シックの伝統を感じさせてくれる質の高いシェービング体験を是非お試しあれ。
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Beauty Museum(ビューティー・ミュージアム)Writer / Ryo Kaneko