毎年6月の第3日曜日は父の日。今年2017年は6月18日(土)でございます。父の日って母の日と違い、象徴するプレゼントがありませんよね。毎年何をあげようか悩む人も多いはず。私は毎年いつも買わないような少し高価なお酒をプレゼントするのですが、今年は何にしたものかと悩んでおりました。
そんな中ネットで調べていたときに見つけた記事に、お父さんが欲しいプレゼントランキングというものがありまして、1位がお金だったのですね。これにはびっくり。続いて2位は金券ですから、いかにお父さんが金欠なのかがわかります。
一方父の日(にあげたい)プレゼントランキングをみていると、軒並み「鰻」が1位を獲得しておりました。2位以下は定番のお酒だったり、食べ物系の詰め合わせセット。他には名前が掘られたビールジョッキやお冷用のグラス。おかしなものだとミツル風のメッセージカードや似顔絵作成代行など。
もう一切噛み合っておりません。家族の誰一人、父の気持ちを理解していないのです。
お父さんってお母さんと違い少し遠くの存在というか、仲は良くても恥ずかしくて本当のことは話せない、微妙な距離感がありますよね。そもそも平日は仕事をしているので、お母さんと比べ会う時間も少ない。さらには仕事に疲れたお父さんに、どうでもいい日常の話をするのも気がひけて、なかなか接点すらないという人も多いのではないでしょうか。
私、ちょっと悲しくなってしまいました。お父さんってなんて可哀想な生き物なんでしょう。家族のために働いても子供はお母さんの味方をするし、ましてやお父さん嫌い!なんて言われたりして……
ランキングの話に戻りますが、お父さんのお小遣いは約37,873円(2016年新生銀行調べ)で過去3番目に低い金額だそうです。ランチ代の平均は587円ですよ。お小遣いの中からランチ代も払ってるとしたら、約26,000円しか残りません。もう懐も悲しすぎます。
さらに2016年と2017年の経済情勢を調べてみたところ、2017年の方が少しではありますが良くなっていました。お父さんの心情からすると、こんなに働いてお給料も上がっているのにお小遣いが上がらないなんて意味がわからない、さらには1年に1度の父の日にも関わらず、鰻なんていらんわ!それより金をくれ!といったところでしょうか。
そこで私は父の日を「ボーナスの日」に改めることを推奨します。サラリーマンの人なら7月初旬ぐらいにはボーナスが入ってきますよね。父の日にはボーナスを見越して、お父さんがボーナスの予算を立てる日にしてみてはいかがでしょうか。優しいお父さんなら家族に還元してくれるかもしれませんし、日頃蔑ろにされてきたお父さんならば、全部自分のものにして新車でも買うのも良いでしょう。
お父さんが可哀想だと感じたあなたがすることはひとつ。同情するなら金をくれ!毎月のお小遣いを見直してあげてください。そして毎日のお父さんへの配慮を忘れずに。そうしないと、ボーナスの日に大変なことになりますよ……
文 / RYO KANEKO