【連載×ますだあけみ】変わる価値観。変わるお見合。「オンラインお見合」を攻略せよ！

異文化コミュニケーション　仮面心理学インストラクターのアッキーです。

新型コロナの感染が止まりません。世界中で急速に蔓延してくウィルスの恐ろしさを改めて感じつつ、どこか他人事だったのに、自分のすぐ近くで感染情報を聞くようになり、そしてもしかしたら自分が無症状な状態でうつしてしまっていなかとも思い、ここはじっと我慢、家にこもっている毎日です。

■それぞれの立ち位置で不安と闘いながら生きる今

今まで誰もが経験したことないような状況の中、海外のようにロックダウンまでにはならない日本は、スーパーなどは開いていて、棚に商品は並び食べ物や日用品には困りません。地下鉄や電車、バスも運行しています。ネットで注文したら宅配もしてくれます。銀行も病院もやっています。ゴミだって回収してくれる人がいます。

この日常生活の裏で、数多くの人が休まず、努力しながら、家族も我慢をしながら生活を止めぬように頑張ってくれています。生活を止めない一方で、逆に生活を止められた人も多くいます。不要不急の外出制限により、旅行関係や娯楽施設、飲食店、学校給食、内定をしていた新入社員、学校にいけない子ども達、その親や周りの方々、該当する人達をあげていったらキリがありません。

■見えてきた本音。やっぱり人と繫がっていたいのか？

全世界が見えない敵に翻弄されています。この先が見えない不安の中で、人は人との繋がりを求めているようです。LINEの統計では自粛生活中にLINEメッセージが3割上昇、LINEグループ通話が6割上昇したデータが出されていました。

自宅にいても人と繋がっている安心、グループ通話をしてみんな一緒にいる感覚を味わいながら過ごして孤独感や不安を乗り切っているのかもしれません。新型コロナの前は一人が楽しい、一人が自由でいいと言っていても、やはり人は一人でずっといることは苦手なんですね。この有事に値するような中だからこそ、仲間と繋がれることを考えています。

新型コロナによって様々なことに変化が訪れています。今までの日常で当たり前だったことが、当たり前にできなくなってしまいました。公共交通機関を使って会社に出勤すること、仕事で人に会うこと、仕事帰りに飲みながら話すこと、週末には旅行したり、ジムに行ったり、映画をみたりすることetc……。

■オンラインお見合いのメリットとデメリット。その攻略法は？

そして婚活に関して言えば、現在婚活パーティーは開催できず、お見合も延期が続いています。最近では通称「オンお見＝オンラインお見合」というオンライン（zoomやLINE）を使ってのお見合や、オンライン飲み会が盛んに行われています。このオンラインお見合はとってもおススメなんです。

今までのお見合は週末に予定され、混みあったホテルのラウンジで会うスタイルが主流でした。週末の予定がびっしり入っている人との日程調整や平日休みの人は週末お見合が難しく、ホテルの予約は取りにくし、高いお茶代を支払う男性の負担は大きかったのでした。しかもお見合がうまくいけば時間と交通費をかけてお茶代も払った甲斐があるのですが、即お断りがくると・・・これが脱力感半端ないのです。

しかし、オンラインお見合は移動がない分、夜でも、遠距離でも、平日でも可能です。服装も画面に映る上半身に気を配れば大丈夫。今までは日程が合わない、距離が遠い、会うまでのハードルが高い場合がありましたが、オンラインはハードルを下げてくれます。何よりオンラインお見合は新型コロナに感染しません。

ただし、デメリットもあります。画面にいきなりお部屋の映像になるので、洗濯物が山積みとか、整理整頓されてない環境がすぐにバレてしまします。Ｗｉ-Ｆｉ環境が良くないと電波が途切れて話が噛み合わない時もあります。画面となる携帯の置く位置によっては人を見降ろしているような角度になり第一印象が悪くなることもあるので注意しましょう。女性に関してはお化粧よりライトの位置がきれいにうつるカギを握っています。

オンラインの最大のメリットであり、デメリットにもなるのは自分自身を直視すること。

お話中に自分では笑っているつもりでも、実は口角が下がり、つまらなそうな顔、姿勢が悪いと印象も悪くなります。画面を通じて自分を知るいい機会ですね。

■オンラインお見合いの上達が、リアルお見合い下手克服のカギになる

オンラインお見合を勧めると二極化します。オンラインをすんなり受け入れて体験する人と、実際に会わないとわからないからとか、何をどうしていいかわからないから嫌だという人。ここにいつものお見合がうまくいかないポイントが隠されています。オンラインで画面越しに話せない人は、リアルな対面で会っても上手く話せないことが多いのです。会えば何とかなると思っているのです。

このオンラインお見合では最初に会うことのハードルが格段と低くなりました。しかしオンラインではできないことも多くあります。直接会って雰囲気や匂い、肌のぬくもりは会わないとわかりません。コロナ終息後にリアルに会うことを楽しみにオンラインでまずは話してみてはどうでしょうか？最初はうまくいかなくてもこれも回数を熟すと感覚やコツが掴めてきます。

会社に出社できずにリモートワークになった方々はオンライン環境をいち早く取り入れて、画面越しの会話に違和感がなくなってきています。オンライン飲み会は終電を気にせず、部屋着のまま、自分の分のドリンクとおつまみがあればいつでもできてしまうので流行しているのが頷けます。

■変わる価値観。変わる生活。今、わたしたちに一番必要なのは……

コロナ禍によって日常が一変してしいました。家にじっといることを褒められるなんて・・・この先あまりあることではないと思っています。この際家にいることを楽しみ、今しかできないことや以前からやろうと思っていた事、資格の為の勉強などをする時間に費やすことで、コロナ終息後に活かせるようにと考えると少し前向きになりませんか？コロナになったらどうしよう、仕事がなくなったらどうしようと不安ばかりにフォーカスしていると心まで蝕まれます。

この状況は今までの価値観を見直す時期だと思っています。今までことが本当に必要なのか、その方法でいいのかと問われているようです。今後必要なのは「思いやり」と「想像力」だと私は思っています。外出自粛をなぜしないといけないか、なぜ？といつも問いかけた時に思いやりと想像力を持って考えたら自分勝手な行動は出来ないと思います。何も考えない、ルールがあれば従うとか、他の人もやっているからと言っていてはこの状況は変わりません。日常が当たり前に過ごせることは実はすごいことの連続なんだと気付くことができ、お一人お一人に“愛”が溢れたら、この状況を乗り越えられると信じています。