マヨルカ島からの便り⑥〜スペインはプロサッカーなどのスポーツが一部練習を再開〜

スペイン、マヨルカ島在住8年のMikaです。

スペインは5月13日現在、新型コロナウイルスの感染者数228,691人、回復者数140,823人、死者数27,104人です。

この死者数の66%(17,866人)が老人ホームとのことで、全ての老人ホームで検査を実施している様子が先々週位までニュースで流れていたのですが、それが先週は、サッカー選手たちが復帰に備えて検査を実施しているニュースに変わり、ここマヨルカ島では、久保建英選手が検査をしている写真が新聞の表紙になっていました。

さて、スペインは段階的に外出制限の解除を行っているところですが、今週から大半の地域が次の段階へ進むことになりました。

次の段階とは、レストランやカフェのテラス席で飲食が出来るようになったのです。

ただし、座席数を50%に減らし、テーブルを2メートル間隔で配置し、お客さんが入れ替わるごとにテーブルや椅子の消毒を行い、メニュー表は使わず、テーブルにはティッシュペーパーナプキンを設置しない、というルールが定められました。

又、家族や友人など最大10人まで集まることが認められ、8週間の外出禁止が解かれ、人々は家で集まったり、カフェのテラス席で再会したりしています。

街は、先週から400平米以下のお店の営業再開が認められていたのですが、予約制で1対1での接客が義務づけられていました。

ファッションブランドのお店の入口に「こちらの電話番号に予約してください」といった張り紙が貼られ、お店は開いているけれど予約なしでは入れないという様子をニュースで見ました。

しかしそれも今週からは予約なしで入れるようになり、お客さんの収容人数は30%までとなりました。消毒ジェルの設置や店内を1日2回消毒することが義務づけられています

プロのスポーツ選手も先週から個人練習は認められていましたが、今週からグループでの練習が認められました。

練習場のロッカールームが使用禁止のため、サッカー選手たちが自宅からトレーニングウェアを着た状態で練習場に来る姿がテレビに映っていました。

又、先日、Beauty Museumでカヌーの足立和也選手のインタビュー(※記事)を読みましたが、ここマヨルカ島にも東京オリンピックに出場するマルクス・ワルツ(Marcus Cooper Walz)というカヌーの選手がいて、2ヶ月ぶりに練習を再開したと新聞に出ていました。

又、マヨルカ島の重要文化財、観光名所の「パルマ大聖堂」も今週から再開しました。

マヨルカ島 パルマ大聖堂

しかし海はまだ遊泳禁止で、サーフィンなどのスポーツのみ認められています。

今週から多くの地域でこのような進展がありましたが、マドリードやバルセロナなど、いくつかの地域は先週の状況と変わらないままです。各地域が次の段階へ進めるか進めないかは、政府が精査しテレビで発表します。

●オレンジが「次の段階」へ進んだ県 ●赤が「現状維持」の県 ●オレンジと赤の混合は「次の段階」と「現状維持」のエリアがある県
 

日本も首都圏など一部の地域を除いては、制限が解除されるとのこと。新たに定められるルールもあるかとは思いますが、気を付けながら日常を取り戻して行きたいですね。

また、こちらの状況をお便りさせていただきます。

Mika(スペイン在住8年)

ヨーロッパのリゾート地としても人気のマヨルカ島