【連載×ますだあけみ】進化論～変化に対応できる人が生き残る～

異文化コミュニケーション　仮面心理学インストラクターのアッキーです。

「STAY HOME」と言われている期間に、あなたは誰かに会いたいですか？それとも独りが心地良いですか？

この状況の中で人に無性に会いたいと思うひと、独りでいることが居心地いいと思うひと、家族だから一緒にいるべきとだと思うひと、思うことは人それぞれ。

何を大切にしているかという価値観は、忙しい日常の中でスルーされ、自分自身も気付かないことが多いと思います。

実はこの価値観、私が伝えている「仮面心理学」では顔のあるパーツが作用しています。

そしてもちろん、このパーツは夫婦や親子でも違います。

「親は自分のことよりも子どものことを優先にしないといけない」とか、夫婦の場合も「結婚したのだから休みは一緒に過ごす方がいい」と思う考え方や価値観は、実のところ、相手が同じ思いや価値観であると思っていることが間違いです。

この「STAY HOME」期間中、夫婦でも、親子でも独り時間を欲しい人にとっては、四六時中一緒にいることはとてもしんどいことです。

一人でいることが苦痛でない一人暮らしの場合は、「STAYHOME」は快適だったと思います。逆に一人暮らしなのに人と一緒にいたい人にとっては、とても寂しく孤独な期間だったのではないでしょうか……。

“コロナ離婚”が多いとニュースになっていました。

理由は、衛生面での価値観が合わなくなったとか(手洗いをしない、平気で出掛ける)、やることなすことが合わないとか、こどもの面倒をみないとか、それぞれあると思いますが、共に在宅時間が長くなったことで、改めて価値観の相違に気付き、我慢ができなくなってしまったのかもしれません。

しかし、価値観の違う相手を攻撃しても何もなりません。それよりもこの機会を自分と相手の価値観を見直すいい機会と捉えて、相手と自分の違いに気付くことで、それに折り合いをつけていくことが、ストレスの少ない人間関係や親子関係を築いていくのには必要でしょう。

ダーウィンの「進化論」の中に、「～この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか、そうではない。最も頭のいいものか、そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ。～」とあります。

力があっても、頭がよくても、“変化”に対応できる力がないと進化していかない、いや生き残れないということです。

今回のコロナ終息後に大きく社会が変わろうとしている今、まさに対応していくことが必要ではないでしょうか。

私の住む愛知県の非常事態宣言は解除されましたが、愛知県独自で５月末まで引き続き同等措置とのこと。皆さんの住む地域はどうでしょうか？

私は、非常事態宣言後からずっと自粛生活をしていたのですが、延期になっていた打合せのため40日ぶりに地下鉄に乗り、名古屋市内の栄・伏見エリアに行きました。

久しぶりの地下鉄に緊張していましたが、車内はガラガラ、街を歩いている人の少なさと、閉まっているお店の多さに驚きましたが、繁華街が閑散としているということは、裏を返せば、みんな自粛を頑張っている証拠だと改めて感じました。

街を歩くと、開いている店先には「テイクアウト始めました」の文字、すれ違う人達は全員マスク姿、打合せ後に再開した三越に寄ると、店員さん達もマスクやフェイスシールド姿、レジにはビニールが垂れ下がり、言葉少なめでの接客、デパート内でも休業している店舗もあり、日常はまだまだ先だと突き付けられ、以前のような生活はもう戻ってこないだろうと思いつつ……けれども、 “新しい生活様式”を取り入れて前向きに進みだしていることを実際に街に出掛け、肌で感じました。

これからの私たちは、変化に対応していく力が試されます。

そして、久しぶりの対面打合せは新鮮で、オンラインと違ってすぐわかる反応や聞きにくいことやお互いの食い違いもその場で解決できました。

とはいえ今後、オンラインが進んでいくことは間違いないと思います。オンラインで対面と同じことをしていくことが必要になると思っていますが、現状、全て同じようには無理なので、オンラインで済むことと対面で行うことを案件ごとに分けることになります。