ニューヨークからの便り③~コロナ危機にも負けないNYであると信じて~

ニューヨーク在住17年、NYの写真を撮り続け、役者、そして不動産ブローカーでもあるTakumiです。

ニューヨーク市の外出禁止令が5月28日まで延期となりました。3月27日に施行されたので、これで約2ヶ月間となります。

ニューヨーク州の他の一部のエリアでは既に解除されているところもありますが、ニューヨーク市は早くて5月28日、遅くても6月上旬には段階的に解除されていくのではといわれております。

ここ最近は近所や公園などで見かける人の数が明らかに増えてきており、ニューヨーカー達も徐々に解除に向けて前向きになってきているような感じを受けます。

ですが先週ミッドタウンにある自分のオフィスに行かなければならなくなり、久しぶりにオフィス周辺に行ったのですが、繁華街は今でも閑散としておりました。普段は観光客やオフィスで働く人が多くいるところなので、住宅地と違いやはり人がいないのは当たり前なのですが……。

今月末か6月上旬にはニューヨーク市もいよいよオープンすることになるかと思いますが、繁華街の閑散とした様子を見てしまうと、世界中から人が集まるニューヨークが前と同じような活気を取り戻すのは、少し先になるんだろうなという実感はやはり否めない気がします。

アメリカの他の州や世界中からの観光客が戻って来ない限り、ニューヨークは以前の景気を取り戻すことはできないと思います。

他の国からの渡航が解禁されたとしても、どの段階で人々はニューヨークにまた行く気になるのか……。

ワクチンができるまでは新型コロナウイルスと共存していくことになるのですが、人々はこれからの新しい生活スタイルにすぐに慣れていくことができるのか……。

既に社会生活が再開されている他の州の様子をテレビで見ますが、店内の人数制限、お客さんの体温検査、マスク着用の義務付け、レストラン内のテーブル数を減らして距離を保つなど、それぞれ予防に努めているようです。

ジムもオープンしている州が既にありますが、距離をいつもより保てるようにしているようでした。

今後スポーツイベントも開催されるようですが、やはり当分は無観客での開催となるそうです。

僕はニューヨークで不動産業に携わっていますが、外出自粛令が出されてからビジネスは大きな影響を受けております。

最近徐々に来月以降の引越しを考えている人からのお問い合わせが出てきていますが、現在日本からも人が来れない状況のため、やはり通常よりもお客様の数が激減しています。

在庫を抱えているようなビジネスではないため、被害は比較的少ないのかなと思いますし、今後外出禁止令が解除されれば普段通りに戻っていくとは思いますが、アパートの見せ方などビジネスの仕方に今後変化が出てくるのではと思っています。

最終的には契約手続きなどのためにお客様と会う必要が出てくるのですが、既に動画によるバーチャル見学を提供しているエージェントやオーナーさんを以前より多く見かけます。

ほぼ全てのビジネスにおいて、今後は新しいビジネススタイルが要求されてくるのではないかと思いますが、様々なビジネスが集まるニューヨークでどのような変化を見られるのか少し楽しみではあります。

ニューヨークはただでさえ競争率が高く、生き残るのが大変なところですが、常に新しく新鮮なものを提供してくれるところなので、この危機にもめげずにパワーアップしたところを今後披露してくれるはずです。

外出禁止令が段階的に解除されるのが現実的になってきたので、そろそろ社会復帰に向けて心と体の準備をしていかないといけませんね。約2ヶ月間も社会から断絶されているので、不安と楽しみが混じった複雑な感じです。

Takumi( ニューヨーク在住17年)

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