『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。
名古屋で結婚相談所を始めて13年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、6年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。
本エッセイでは、婚活に奮闘している男性に向けて、𠮟咤激励を少々飛ばし、寄り添いながら結婚・家族・人生について一緒に考えていきたいと思います。
暑い夏、いや災害級の夏がやってきました。今日も名古屋は暑い。
炎天下の中、アスファルトをはがして舗装のやり直しをしていました。工事の人も警備員さんも汗だくで疲労困憊の様子が伺えます。なぜ未だに日中に工事をするのでしょうか?陽が落ちてから、夕方や夜間に変更はできないのでしょうか?
そして夏の高校野球も同じく日中に予選が行われ、今まさに佳境を迎えています。昨年甲子園球場へ行きました。チケットがとれなかったので雰囲気だけを味わいに行き、少しの時間にも関わらず何人もの人が熱中症らしき症状で運ばれているのを目撃しました。
運ばれない人の中にも座り込んでいる人や真っ赤な顔の人が多くいました。甲子園球場はツタの絡まった唯一無二の独特の存在感で野球をやっている高校生がこの場所を目指す気持ちはわかります。しかしなぜドーム球場でやらないのか?と。

野球愛がない私には不思議でなりません。甲子園に拘っていることはわかりますが、選手も観客もスタッフも命の危険がありながら甲子園での開催を続けていくのはなぜなのでしょうか?大変だー!と、涼しい場所で言っている人たちには現場の声は届かないのでしょう。
先日、横浜中華街でのデートを引率してきました。私の仕事は、結婚相談所に登録し婚活を頑張っているけどスムーズに行かない男性に対して、リアルにお見合いレッスンやLINEトークの練習をして、女子とのやりとりに少し自信をつけてから、アジア(タイ・ラオス・ベトナム・インドネシア)の結婚相談所に登録している女子を仲介することです。
仲介と言ってもオンラインでお見合い、その後のLINEグループでのやり取り、初回のデートに引率、そして男性側の実家訪問にまで同行しています。男性に寄り添い伴走型のサポートをしています。ほとんどの男性は交際経験が10年以上ないことや交際自体が無いことも珍しくありません。
経験が無いことが悪いことではないのです。登録している結婚相談所のサポートはあるけれど、システムに登録して条件を検索しながらお見合いを申し込むというやり方では限界があるので私のようなサポートが必要とされます。
スーツを新調し美容院で髪型を整えスタジオで素敵な写真を撮っても、いざお見合いになった時に会話ができない、逆に話し過ぎてしまうなど会話のキャッチボールができない男性が多数います。初回のお見合いの会話内容はほぼ定型的なことがほとんどなので、対策して練習さえすれば突破できます。しかし、対策はしない、練習もしない、そんな状態なので何度も同じミスをしてしまうのです。
仕事でミスが起きたらカイゼンしたり、相談したりと繰り返さないようにするはずなのに、婚活では相手のせいやズバッと言われることを避けているような行動をとります。見た目と清潔感は大切でこれはスタートラインというよりも準備体操のようなもの。お見合いを野球に例えると道具は揃え準備万端でも、素振りもしないまま甲子園でホームランを打ちに行くようなものなのです。登録している結婚相談所によっては練習もしないまま、とにかくどんどん申し込みをしようと言っています。出会いは大切です。しかしお見合いができたのなら相手と気持ちよくお話してお互いの婚活の時間を大切にしてほしいからこそ、婚活にはぶっつけ本番ではなく、練習が必要なのです。

そしてお見合いがうまくいき、やってくるのは次のハードル、LINEでのやりとりです。お見合い終了後にお礼のメッセージを送ります。その後は次回会う日程を決めるのですが、これがなかなか決まらない。仮に決まっても次に会うまでに1ヶ月先になった場合、何をLINEで話していいのかわからないのです。LINEは会話です。男性はほとんど会話ではなく、LINEを文章としてメールと同じように考えがちです。気の利いたことが言えないのに何とかうまい言葉を考えては何度も消してを繰り返します。何を打てばいいのかわからないまま数日が過ぎていきます。LINEは日程を決めるだけの連絡ツールとしている相談所もありますし、登録しているシステム上でのやり取りの場合もあります。約小一時間のお見合いですが、気になるお相手なら次回会うまでにもう少し話したいし、他にも聞きたいことなどあるはずだと思うのです。そして結婚相談所の場合、お見合いは一人だけではなく、何人もお見合いをして、並行してデートもしています。連絡もない、LINEの応答もない、その状態では次回会うまでに忘れ去られてしまいます。面倒くさくなっても結婚相談所の場合は自分から会うのをやめたらキャンセル料を相手に支払う必要があり、再会希望はしたから無理に会うこともあります。ルールとはいえ、お互いに無駄になってしまいそうな時間です。
人生は有限です。婚活に時間を費やすより、巡り合えたお相手との時間に人生を使ってほしいとの思いで今年から『リアルお見合い』+『LINEトーク』レッスンをスタートしています。『リアルお見合い』はアジアスタッフが本番のようなお見合いの相手をして、そのまま1週間の『LINEトーク』をしていきます。最初こそぎこちないのですが、日に日に挨拶やLINEに慣れていき、その様子はグループLINEで共有しフィードバックをしています。レッスンを受けて自信をつけてから、本番のお見合いをするとうまくいくケースが多々あります。なぜアジアスタッフがお見合いやトーク練習をするのかというと…日本人同士だと日本語が通じてわかってくれる、察してくれると思いがちです。しかし、日本語ではないタイやベトナムの場合、男性は一生懸命日本語を話そうとします。ここが大切なのです!日頃当たり前に使っている日本語がいかに下手なのかに気付くのです。相手に自分は何を伝えたいのか、何について話たいのか、整理するようになります。簡単な単語で伝えていく。男性がアジアの女子に言葉が伝わった時の嬉しさと安堵の表情はとてもいい顔になります。LINEで毎日挨拶と気持ちのやりとりをした後はいよいよデートです。
先日の中華街デートは、夏休みに入り人も多く照り返しが強い中、汗だくで馬祖廟で縁結びの祈願をし、中華ランチを食べ、手相で相性をみてもらい、暑さから逃げてプラネタリウムへ。このデートコースは私が待ち合わせ場所や時間配分を考え、お店やチケットの予約をしています。デートに慣れない男性はどこに行ったらいいのか、お店選びなどわからないことばかり。デートに集中できるように前もって事前に調べて、お店は必ず予約する。週末はどこも混雑しています。当日は2人が楽しく話して距離が縮まるように引率、もちろん2人だけの時間も確保しています。私にとっては当たり前のことだけど、デートの経験がないと予測できないし、どれだけ考えてもわからないのです。失敗から学ぶこともありますが、学ぶのはうまくいってからリカバリーできる関係になってからでもいいと思うのです。

大きな一歩を踏み出して結婚相談所に登録しただけで満足してしまう男性は多くいます。待っていても何も変わらない。申し込みをしても断られてお見合いにならない。婚活は残酷です。自分だけ頑張っても相手のあることです。だからこそ練習し経験を積む、本番での失敗を回避できるように。今までのやり方を見直すいい時期です。暑さ対策も昔はこんなに暑くなかったとよく聞きます。エアコンは贅沢品、電気代がかかると、ひと昔前の感覚のままでは気付くと熱中症になってしまいます。
昔の感覚のままでは適応できなくなってきていることにまずは気付いてみる。婚活も道路工事も甲子園も当事者であればあるほど固定概念はなかなか捨てられません。その固定概念に今日も縛られていないか?と自問自答してみることから始めることが小さな一歩ですが大きな変化がやってくるはずです。
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