【根津孝子×エッセイ】故郷・熊本に癒されて~『KAWACHI BASE -龍栄荘-』~女将、スザンヌさんのおもてなし~

もうすぐ4月。桜開花のニュースが騒がしくなってきました。ポカポカ陽気に誘われて、どこかに飛び出したい季節です。お花見の計画を立てなくちゃ!と思っている人が多いかもしれません。

この短い桜花爛漫の季節を、うんと楽しみたいですね。

そう、春は節目。出会い、別れ、諸々変化の多い季節。でも私のように50代も半ばになると、自身にはそんなに大きな変化がないので、友人や仕事仲間の生活や環境の変化に、春を感じる今日この頃です。

今年の春は、「子どもが春から大学生になるから、遊ぼう!」や、「子どもが社会人になるから遊ぼう!」など、母業が少し楽になる世代なのでしょう、私にとっては嬉しい知らせが多く、今からワクワクしています。

それにしても人生いろいろ、時代もいろいろです。私は子育てをしたことがなく、世の「母」という存在を、心から尊敬しています。育メンが増えたとはいえ、そこは断然女性びいきな私。

結婚、出産、家事、育児……。そして今は共働きが当たり前の世の中。

女性たちは、本当によく頑張っていますよね。偉いと思います。頑張って欲しいとも思います。そして、成功して欲しいとも思います。

そんなことを日々考えつつ……。時は3月のお彼岸。熊本へ帰りました。帰省の目的は、母と姉と、父の供養へお寺にお参りに行くこと。

そして、もうひとつの目的は、熊本出身のタレントさん、スザンヌさんが経営されている、『KAWACHI BASE -龍栄荘-』に行くことでした。

故郷を離れて35年以上経つのですが、これをきっと里心というのでしょう、最近、若い時にはあまり感じていなかった、故郷に対する愛着が増しています。熊本はとてもよかところです。

メディアで「くまもと」のことを何かやっていると、ついみてしまうのですが、スザンヌさんが後継者がいない古い旅館を購入し、お金をかけて内装工事をし、旅館を開業された、というのをメディアでみたのがきっかけで、わさもん(※熊本の方言で、「新しいもの好き」という意味。)の血が騒ぎ、今度帰ったら行ってみよう!と思っていたのでした。

『KAWACHI BASE -龍栄荘-』は、この旅館のある土地の名前、河内(かわち)からきているのですが、車で市街地から30分ほどで行ける、わりと便利なところにあります。私は正直、初めて訪れました。

海の景色に癒される、ほんとよかところでした。

市街地からちょっと車を走らせたら、こんな景色に出会えることにまずは感激してしまいました。

この景色を目の前にした時、都会暮らしをしいる人であれば、多分、いや、絶対に「来てよかった」と思うに違いありません。

いわゆる観光地のようにつくりこまれていない、そのままの暮らしがある海のある景色って、旅に出てもなかなか出会えないと思うのです。

何となく、スザンヌさんがこの旅館を再生させたいという気持ちで購入されたというのが、この景色を目の前にした時わかったような気がしました。

1泊2食付きで宿泊させて頂き、熊本県産の素材を生かしたとても贅沢なお料理、心も身体も整う気持ちの良い温泉、そして、ここでしか味わうことのできない特別な時の流れを満喫しました。

私が撮った画像では、その良さが伝わりにくいと思いますので、ぜひ、公式ホームページをご覧ください。

https://ryueisou.kawachibase.com/ja

客室は2部屋しかありません。とてもゆっくりとした静かな時が流れます……。

夜、お部屋でくつろいでいると、入り口の扉から「トントン」とノックの音……。

なんと、スザンヌさんがお部屋までご挨拶に来て下さり……。

お写真も一緒に撮って頂き……。

ひとしきり、雑談に華が咲き……。

いろんな意味で特別な時を過ごすことができ、感謝の旅となりました。

都会の暮らしや時間に追われる生活にちょっと疲れたな、そんな人にぜひおすすめしたい宿。

きっと、「来てよかった」と思える場所、お気に入りの宿になることでしょう。

何もすることがない、する必要がない、という最高の贅沢がそこにありました。


★『KAWACHI BASE -龍栄荘-』公式ホームページ

https://ryueisou.kawachibase.com/ja

★ご宿泊予約はこちら

https://tabichat.jp/engine/hotels/kawachibase_ryueisou

★気軽に日帰り温泉ご予約はこちら

https://airrsv.net/kawachibase-ryueisou/calendar?schdlId=s0000B10CD

★cafeのみのご利用も可能です