ストリートブランドの快進撃が止まりません。かつては一部の人たちの間でしか流行っていなかった1つのジャンルでしかなかったのに、今やハイブランドまでもストリートに夢中のようです。
最初は嫌悪感を抱いていた人はそろそろ見慣れてきたのではないでしょうか。実は私もその一人です。ロゴドーン!とか、ぶかぶかのシルエットとか、はじめは「品がないなぁ。すぐに流行も終わるだろう」と思っていた口です。
しかし、ひょんな事がきっかけで、いわゆる最近のストリートの定番アイテム「パーカー」に「トラックパンツ」、「スニーカー」を合わせてみたら、あら簡単にそれなりのコーディネートになっちゃう。なんとなくモードな雰囲気もあるし、素材や色味を抑えれば品も出てきます。
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みんなが知っているブランドは着たくない
とはいったものの、やはり「ストリート」は、アウトローな存在であって、メインストリームであるのには少し違和感があるんですよね。だからニッチであまり知られていない、(けど)ちょっと有名なストリートブランドを着たいのが今の気分です。
ということで、ドイツが最近お気に入りのBMエディターが選ぶ「世界のちょっと有名なストリートブランド-ドイツ編-」をご紹介します。
032c
コンテンポラリー・カルチャー・マガジンとして始まった「032c」は知る人ぞ知るストリートブランドとして進化しつつあります。現代アートとストリートをうまく汲み取り、ドイツストリートシーンで頭一つ飛び抜けた存在。
ザ・ストリートのものから、モードなものまで取り揃えているので、ストリートブランドの入門としてもよさそう。日本でも取り扱いのある店舗があるので、比較的入手も楽です。
OBS
ドイツで今いちばんブイブイ言わせてるのがOBS。マルジェラを彷彿させるミニマムでモードな雰囲気が持ちつつ、ベルリンのストリート感が合わさったBM一押しのストリートブランドです。
Instagramのアカウントすら見つからない「新しさ」もBMエディター的にツボです。価格帯もリーズナブル。入手はオンラインから頑張りましょう。
EASTWOOD DANSO
ORBと同世代の出来立てほやほやのブランドということもあり、コラボ商品も一緒に作ってます。ストリート感はほどほどに、ゆるく肩の力が抜けたデザインが特徴です。
もちろん日本未発売なので、誰かとかぶりたくない人にはもってこい!
https://www.eastwooddanso.com/
ASHLEY MARC HOVELLE
個人的にツボなアイテムが多かったのがこのブランド。ワンポイントで皮肉感あふれるキャッチーなプリントや刺繍が施されているアイテムが多く、ストリートが苦手な人でもとっかかりやすいかと思います。
そしてデザイナーが”ヒゲメン”でかっこいい!ラフシモンズしかり、ルメールしかりイケメンデザイナーにハズレがないのは、ファッション業界の常識ですよね(!?)
https://www.ashleymarchovelle.com/
発掘する楽しみが
ストリートブランドにはある
ちょっと有名などころか、1000人中999人知らないんじゃないか、というほどニッチなストリートブランドばかりの紹介となりましたが、いかがでしたでしょうか。
ストリートブランドの面白いのは、(あえて汚い言葉を選びますが)腐る程数があること。シュプリームやナイキ、アディダスのような有名ブランドもいいですが、飽きてしまった人や、人と被りたくない人は、ぜひ自分好みのストリートブランドを発掘してみてください。
文 / RYO KANEKO