ワインは大人の男の嗜み~ブルゴーニュワイン通への道~第6回ドミニク・ローラン

お久しぶりです!ビューティー・ミュージアム読者のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。ワインのご紹介、だいぶ間があいてしまいましたが、もうすぐ平成も終わり、令和という新しい時代がやってきますので、これを機にコンスタントなご紹介ができるように頑張ります!と言いつつ、あまり自信はないので、どうぞ期待せずに、楽しみに待っていて下さい。

さて、今回ご紹介するワインは、『ドミニク・ローラン』。今やブルゴーニュでも屈指の人気ワイン醸造家です。

ドメーヌ(自社畑)も所有していますが、ドミニク・ローランに関しては、ドメーヌワイン以上に、ネゴシアン(買い付けたブドウで酒造りをすること)もののワインの方が人気があるように思います。

理由としては、やはり彼の築きあげてきたワイン醸造家とのネットワークが素晴らしいということ、それ以外の何物でもありません。

ドミニク・ローラン氏は元々、洋菓子職人として活躍していましたが、ワインの魅力に取りつかれ、いつの間にかワイン醸造家となっていました。

その間、超大物と言われるブルゴーニュの醸造家の元で修業し、32歳の若さで独立、ネゴシアン業をスタートさせたちょっと変わり者です。

彼のワイン造りの大きな特徴の一つとして知られているのが、樹齢の長い樹(※フランス語でヴィエーユ・ヴィーニュ=古木という意味)から収穫したブドウでワインを醸造することです。

そうすることで、味わいに複雑さを生み、ポテンシャルの高い、素晴らしいワインを造りだします。

そしてもう一つ、彼のこだわりともいえる特徴は、近代的な技術に頼らない自然で伝統的な醸造法です。


ドミニク・ローラン シャルム・シャンベルタン ヴィエーユ・ヴィーニュ [2012]750ml

昨年お会いした時に、そのこだわりについて質問をすると、「俺は年齢を重ねた女性が好みだから、ワイン造りも同じなんだ」と、ユーモアたっぷりに本当か嘘かわからない返答をしてくれました。

ドミニク・ローラン氏には、毎年のようにお会いしているのですが、彼のワインがどんどんと美味しくなってレベルが上がっているのと同時に、会う度に体重計のメーターが上がり、巨漢になっていくのがちょっと心配です(笑)。

いつもお別れの際には、「あなたのワインをまだまだこれからもずっと楽しみたいので、体だけには気を付けて!」が恒例の挨拶となっています。

梅村友歩(Yuho Umemura)
J.S.A認定ソムリエ
有限会社ワインセラーウメムラ取締役
フランス、東京のフレンチレストランでの勤務を経て、現在に至る。日々飲むワインはもっぱらブルゴーニュ。時々日本酒。趣味はDAZNでのサッカー観戦。

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