春ですね。三寒四温のこの季節、花粉もじゃんじゃん飛んでいますし、決して過ごしやすい季節ではありませんが、桜の開花はいつ?や、入学、進学、新生活など、何となく春という響きだけでウキウキ?ソワソワ?しますよね。私の場合、ウキウキではなくソワソワというところがミソなのでありますが……。
そう、春の訪れをウキウキした気持ちで迎えていたのはいつのことだろう?なんてね……。
でも歳を重ねるにつれ、変化はなくとも平穏な毎日をと思うようになるものですね。
特にここ最近は、世界情勢がまた急に不安定になっているせいもあるのかもしれません。普段あまり目にすることのかなったニュースに時間が割かれるようになって、そんなニュースを目にする度に心がザワつきます。
出来れば春はウキウキが優勢でいきたいものです。
さて、今回ご紹介するのは、2026年4月17日(金)公開映画『これって生きてる?』。
そうですね……、この映画、始めソワソワして、途中、途中で大きくザワついて、でもウキウキもあって……、最後に残るのはきっと……。

【あらすじ】
舞台は光と影に包まれたニューヨーク。二人の子どもに恵まれ、一見すると幸せそうな中年夫婦。しかしそこには、誰もが経験するであろう愛の終わりが見え隠れしている。
結婚生活の終わりを迎えた二人の新しい愛のはじまり。
思ってもみなかった人生の再チャレンジ。
Is this thing on? (その愛、まだ生きてる?)
●俳優としてだけでなく、アメリカ映画界を担うブラッドリークーパー監督。
本作において、監督、脚本、制作、そして、主人公アレックスの友人役としても絶妙な存在感をみせているブラッドリークーパー監督。

ブラッドリークーパーといえば、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』など、これまで、数々の映画やドラマに出演し、映画監督というより俳優というイメージでした。正直、映画監督をしていることを知らず・・・・・。
でもこの作品を観て、キャスティング、脚本、演出などの全てにおいて、この人は監督でありながらずっと役者目線で演じる人たちをみているのかもしれないと思いました。
多分、いや絶対に、自分より下手な役者に主役を務めさせたくはないはずで、主人公を自分が演じないのであれば、この役者で、と思ったはず……。
そして主役の二人、その夫婦役の演技は、感情移入するのに必要十分すぎるリアリティに満ちたものでした。
●その愛はまだ終わっていないのか?全ての人へ人生の賛歌を捧ぐ!
物語の舞台はニューヨーク。舞台こそNYという特別な場所なのですが、そこに映し出された夫婦の感情は、本当にどのカップルにもきっとある、永遠のテーマであり、ごくありふれた感情の部分であって、特別なものはひとつもありません。
そもそも物語のベースは、監督の友人の実話というからそれも納得です。
だからこそ、全ては役者の演技に託され、それに応えるように、ウィル・アーネット(アレックス・ノヴァク役)とローラ・ダーン(テス・ノヴァク役)は、見事に演じきっています。

私は離婚を経験しているからなのか?、男女の感情のもつれに対してわりと柔軟な思考の持ち主だと自分では思っているのですが(笑)、この映画を観ながら、どちらかというと、男性贔屓な感情を抱いてしまいました。
女ってほんと、メンドクサイイキモノだなぁと思ってしまう自分がいました(笑)。
それから、タイトル、『Is this thing on? (その愛、まだ生きてる?)』なのですが、とてもポジティブな印象を受けませんか?
そういうところがちょっとアメリカっぽく感じて、すごくいいなと思いました。私ならきっと「その愛、もう終わってない?」というタイトルをつけてしまいそうで(笑)。
とにもかくにも、映画を観ながら、まるで知り合いのカップルをみているような気持になります。
とはいえ、夫婦のことは二人にしかわからない世界。アドバイスなどは必要なく、最終的に、縁があるかないか、という単純なことのようにも思えるのです。
●人の不幸は蜜の味?アメリカンカルチャー「スタンダップコメディー」に興味津々。
物語中、離婚危機の中で、人生を変えるきっかけになるのが「スタンダップコメディー」なのですが、ウィル・アーネット演じる夫アレックスは、夫婦の赤裸々な現状を笑いに変えて、コメディークラブの小さなステージでマイクを持ち披露します。
最初はなりゆきで立ったステージですが、回を重ねる毎にそこに立つことが生きがいになり、次第にアレックスのトークは常連客のお目当てになって、悲惨な話もアメリカンジョークにして人に話すことで、浄化されていくように感じます。

コメディアンでも何でもない素人が、夫婦関係の赤裸々な話を堂々と笑いに変え、堂々と披露することができる場所があるNYって、やっぱりすごく面白いと思うし、アメリカっぽいな~とちょっと羨ましくも思いました。
だって日本は本音と建前がある国。人の不幸を笑えない空気がありますよね。
でも、悲惨な話を笑いに変える明るさって本当はとても大事なことだと思うのです。明るさは全てを救う、みたいなことがあるんじゃないかと。
●『アレックスとテスを通じて、悩める大人たちに贈る、これからの物語。』
これは、映画のフライヤーにあった一文。
ソワソワして、途中、途中で大きくザワついて、でもウキウキもあって……、最後に残るのはどんな気持ちでしょうか?
一人ひとり違うと思うのですが、自分の人生と重ね合わせてみるのもいいかもしれません。
結果はともあれ、後悔のない選択を。自身はそんなことを考えていました。
悩める大人たちにおすすめの映画です。ぜひご覧ください。

【予告動画】
