すっかり秋になり、マヨルカ島も涼しくなりました。
今年の夏は、どこへも旅行せず、ビーチ巡りをしていました。新型コロナの影響で観光客は少ないにしても、例年以上に地元の人が結構いました。ビーチではマスクを外していいことになっているので、ほとんど誰もマスクをしていませんでしたが、地方によっては、例えば、アンダルシア地方ではビーチでもマスク着用が義務付けられていました。
そんな夏の間に、若者たちの感染者数が増え、政府は全国民に10人以上で集まらないよう訴え、 ディスコやカクテルバーに休業を要請するとともに、路上飲酒を禁止し、若者たちに路上で集まって飲酒しないよう訴えました。
そして、もう一つ、社会的距離が保てない場合は、喫煙禁止となりました。タバコの煙を吐く際にウイルスも排出されて拡散するとのことでした。バレアレス諸島はさらに厳しく、社会的距離の有無にかかわらず、公共の場は禁煙となりました。
今までは、飲食店などは店内禁煙で、喫煙者はテラス席か路上で吸う人が多かったのですが、今はもうタバコを吸いながらおしゃべりしている人たちを見かけなくなりました。公共の場でマスクをしていない場合と同様、タバコも罰金100ユーロ(約12,500円)です。
観光シーズンは経済を止めずに乗り切ろうとしたスペインですが、夏の終わりから第2波が始まりました。マヨルカ島の新聞の表紙に「第2波到来」という見出しがついたのも8月25日のことです。
そんな中、9月には学校が始まり、子供たちの間で感染者数が増え、学校が始まって2週間後には、スペイン全国で2,800以上のクラスが休校になったというニュースがありました。1クラスの生徒数は20人を上限とし15人位が望ましいと政府が発表し、校内は集団感染防止のためクラス以外の人と接することが禁じられ、感染者が出た場合に、学校全体を休校にせず、クラス単位で休校にする政策です。
息子の学校も登下校はクラス単位で順番に時間差で学校の門をくぐります。門では先生が生徒一人一人の手に消毒液をシュッと吹き付けてから教室へ引率しています。休憩時間もクラス単位で時間差があったり、パティオ(中庭)や食堂など共有の場は使用するスペースがクラスごとに決められていて、他のクラスと混ざらないようテープで仕切られています。
又、担任の先生が行う以外の授業は、教室のスクリーンに先生が登場し、実際に教室には来ません。他のクラスの生徒と一緒に行うグループワークや学校行事はなくなり、クラブ活動もなくなりました。
学校の外でも、子供たちが集まって遊ばないよう、政府は学校再開したと同時に公園を全て閉鎖しました。
毎日新規感染者が数百人出ていたバレアレス諸島は、感染者数が多い地区を封鎖するなどして、その後、落ち着きを取り戻しましたが、スペイン全体では、まだ第2波が続いております。下記のグラフを見ると、第1波の山があり、現在、第2波の山を登っているところです。
10月8日の新規感染者数は5,585人(そのうち2,265人はマドリード州)でした。全国あちこちで感染者数が多い地区を封鎖しており、通勤や通学などを除いて封鎖中の地区への出入りは出来ない現状です。
そんな現状なので、人と会うのは控えめに、気分転換しながら静かな秋を過ごしたいと思います。
Mika(スペイン在住8年)