【連載×ますだあけみ】バブル?黒船襲来?日本の変化にきちんと目を向けて順応していこう!

『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。

名古屋で結婚相談所を始めて12年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、4年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。

同じ日本人同士では気付かなかった目線を今年もお伝えしていきます。

ふと目にしたニュース。一つは北海道のニセコが世界的リゾート地となり、コロナ後に海外からの旅行者が殺到している為、”ニセコバブル”と言われ、ホテルにコンドミニアム、スキー場に飲食店が賑わっていて、その関連として土地の値上がりから人材確保まで日本とは思えないような金額になったとのことでした。

一泊60万円のホテルの部屋や1,000万オーバーのコンドミ二アムは予約で満室。売りに出せば、10億円のコンドミニアムも飛ぶように売れているといいます。キッチンカ―のかつ丼ですら3,000円、お寿司屋さはすごい価格でも満席で、レストラン不足から夕食難民が出ているとか。

Louis Vuittonがポップアップストアをオープンし、350万円のファーコートが入荷すると売れていくらしい。沢山の人がくるので、アルバイトの時給も高騰し、英語が話せる若い世代は住み込みで仕事をしているし、国内留学として渡航しなくても日本で働きながら英語漬けの生活もできてしまうとのことでした。

もう一つのニュースは、熊本県南陽町に台湾のTSMC(台湾積体電路製造)が工場を建設。日本政府まで莫大な補助金を投入しているます。これは世界的に半導体不足が問題になっていて、どこにでも工場を建設すればいい訳ではないらしい。半導体を製造するのには水がキーになるとかで、水が潤沢にある場所の候補として南陽町が選ばれたとテレビでは伝えていました。

工場の建設が決まると土地は値上がり、移転してくる人の流れができて、建物の建設ラッシュ。それに伴いやはり働く人の争奪戦がこちらでも行われ、こちらも”半導体バブル”と言われ注目されています。

これを「黒船がきた」と例えていた人がいました。南陽町にとっては突然の大きな変化が鎖国状態の日本を目覚めさせた黒船と同じレベルだったのかもしれません。

どちらも”バブル”。日本のバブル時代の恩恵にあやかれなかった私は、このバブル=泡はすぐに消えてしまうのではないかと思っています。バブルと言うネーミングではなく、他にないのかなとも思いますが、今の団塊世代やその前後はこのバブルで日本中が浮きだっていい経験をした記憶があり、またあの時代に戻りたいとか、あの勢いを取り戻したいと思ってはいるのではないでしょうか。今は閉塞感がある中で、またバブルが戻って景気が良くなり、右肩上がりの経済は本当に幸せなのでしょうか。

国際結婚のお手伝いをしているので、東南アジアに何度も渡航します。タイやベトナムに実際に行ってみると日本との違いは歴然です。まずは人口が若い、どこに行っても若い人が多くいて活気があるのです。街中だけかと思うのですが、田舎町に行っても同じです。経済が成長中なので活気も勢いもあるのがよくわかります。

しかし、この経済右上がりを経験してきた国からアジアの発展を見ていると日本と同じようなことになるのではないかと懸念してしまいます。経済の発達は貧富の差も生み出します。この差が今後もどんどん開いていくのでしょうね。今は日本が好きとか、仕事があるので来日してくれる東南アジアの国の人々ももうすでに、他国にシフトしていることもあります。

狭い島国日本の中で未だにまだ外国人を受け入れられない人が多くいます。現状ですら、サービス業や介護、建築業ほとんどの場所で外国人の人に支えてもらっています。急激な人口減少が起きている日本でコンビニやスーパーに商品が並び、道路が補修され、ネットで注文したものが届き、施設でおむつを替えてもらえるのは外国人の人たちに多く支えていてくれるからなのです。

私たちの子どもや若い世代の人たちは、日本から出稼ぎにいく時代が始まっています。もしくは多くの資産を手に入れた人達は移動する手段を持っていて、どこでも生活ができてしまうのです。動くことが出来ない人は今後動けない地で不自由な生活が待っているのです。これはどの国でも同じだと思うのです。

今回のニセコも南陽町も一時のバブルでお金が動いて、お金を使っていくのです。これはお金持ちのことだからと他人事で捉えずに、自分事として捉えているかで今後が大きく変わっていくと思います。自分の好きな地域で暮らしていきたいなら、変化を受け入れていくことが必要です。今まで通りでは終焉の一途です。そもそも今まで通りにはいかないのです。  

余談ですが、日本=寿司と思われるくらい、外国人からみると新鮮で美味しくてヘルシーな寿司は大人気です。昔から人気でしたが、寿司の値段が高騰したのは2014年に当時のオバマ大統領が来日時に『すきやばし次郎』で寿司を食べた頃からではないかと言われているようです。寿司職人の仕込みやネタもあっての寿司なのですが、円安で外国人からは安くてうまい食べ物の一つになっているのですよね。

ベトナム・ハノイにもブンチャーという肉団子が入ったつけ麺(米麺)が大人気です。私もハノイで最初に食べた時に美味しくて感動し、毎回リピートしています。このブンチャーが有名になったのも、実はオバマ大統領が来店して食べた時から一躍有名になったのでした。もしかして食べ物の人気は大統領と同じものを食べてみたい、というところからきているのかもしれませんね。ハノイのブンチャ―、まだ食べたことない人は、一緒に食べに行きながらお見合やデートをしてみませんか?ご案内しますよ。