2022年も終わりに近づいた……。クリスマスも終わり、年末とはいえ日常を取り戻した雰囲気の東京・表参道。
表参道の裏路地には多くの小さなギャラリーがあり、新進気鋭の様々な分野のアーティストたちが期間限定で展示会を開催している。
私はそんな裏路地のギャラリーを散歩がてら覗くことがよくあるのだが、今日はここに、フォトグラファー、 MIKUさんを紹介したい。
MIKUさんは、2022.12.27~28の2日間、表参道のギャラリーで展示会を開催。
ギャラリーに入ると、決して数は多くないのだが、どの写真も独特のインパクトがあり、残像として私の脳に鮮明に、そしておそらくそれは、永遠に残るであろう作品たちが並んでいた。
帰り道、どれが一番好きだったかな?と自分に問いかけると、まるでアルバムを捲るように、全ての作品が鮮明に思い出される感覚があった。
有名な作品展に足を運んでも、そういう感覚はなかなかないので自分でもちょっと不思議……。
ギャラリーには、ご本人、MIKUさんがいて、私が、「この写真、どうやって撮ったんですか?」と尋ねると、「200メートルくらいの間隔をあけて、飛行機を並走させながら、私はカメラを向けて……。軽装で行ったので、すごく風が強くて寒かったです(笑)」とMIKUさん。
話している内容は驚くほどハードなのに、何とも優しい、ふわっと柔らかい雰囲気のMIKUさんに、また違う意味で驚いた。
また、そんな非日常的な出来事を前にシャッターを切ることが多いのかと思いきや、一緒に暮らす三匹の猫たちを前にシャッターを切ることは日常なのだそうで……。
「猫たちはいつでも撮れるように、いつも部屋の手の届くところにカメラを置いています」と話すMIKUさんだったが、なぜかそんな猫たちの写真を眺めていても、私はそこに非日常を感じるという不思議な感覚を覚えた。
「もしかして、それがアートなのか?」と、ちょっとわかった気になってギャリーを後にした私。
フォトグラファー、MIKUさんの作品にぜひ今後も注目したい。
第26回国債文化カレッジ総合写真展・優秀賞/河北新報社賞受賞作品
photographer MIKU Instagram https://www.instagram.com/o_mikun/
展示会開催ギャラリー:https://tentplant.com/