【連載×ますだあけみ】結婚、恋愛、あきらめますか?

こんにちは 『婚活応援隊』隊長のあけさんです。名古屋で結婚相談所を始めて現在9年目。3年前から地方での婚活を応援しながら、国際結婚のお手伝いもしています。

2022年が終わりますね。今年はBeauty Museumのエッセイで、年間を通して、『国際結婚』のお手伝いからみる婚活のお話を中心にご紹介させて頂きました。

私が国際結婚をお手伝いするようになったのは4年前のこと。地方行政や団体から、「田舎に嫁に来てもらえるような婚活パーティーを開催して、都会の女性を連れてきてほしい」と頼まれたのがきっかけでした。

しかし、都会の女性は数こそ存在するけれど、嫁どころか婚活パーティーにさえ参加してもらえない……。そんな時、アジアの女子を婚活パーティーに呼ぶことで、”出会うきっかけ作り”をしたところ、互いに楽しそうに話しをしてカップリングしたのでした。

それは、婚活を応援している私にとって、日本人だから日本人同士でないといけない、という勝手な思い込みが崩れた瞬間でもありました。

農業や地元の会社で田舎から動くことができない、また、親と同居希望の人は婚活市場では条件的に厳しいのが現実です。人柄よりも先に条件として、田舎・同居・長男である場合、女性は仕事を辞めて嫁ぐ選択をしなければならず、なかなか難しいのが現実です。

昭和の感覚のまま、紹介さえしてもらえば結婚ができるのは幻想です。ましてや家事・子育てと親の世話や介護が当たり前にしてもらえた時代でないことに気付かない人はまだまだたくさんいます。

国際結婚の応援を始めた当初、タイへ同行して国際結婚の流れを知れば知るほどため息が出ました……。

アジアの女性達と話し、国際結婚に興味を持ってくれた人たちとお見合いをしにタイへ一緒に渡航したのですが、渡航費や結婚式など、とにかくお金がすごくかかること、書類が複雑なこと、VISA申請に時間がかかること、やりとりなどを含め全てがアナログで……。

そして何より、国際結婚への偏見や外国人に対しての差別発言が多いことに心が折れることもありました。実際、国際結婚へのイメージは直接聞いた話や体験よりも噂話がほとんどです。

村の中で外国人と結婚したけれど、言葉が通じず離婚した、財産を持ってかれた、親戚が押し寄せてきた、日本国籍目当ての結婚だろう等々……。

日本人の男側の話ばかりです。うまくいかなかった理由は片方だけではわかりません。それぞれの言い分があり、片側の話ほど当てにならないものはないのです。一番の勘違いは国籍についてで、日本国籍は、結婚したからと言って取得できるほど簡単なものではありません。この間違った情報と悪いイメージがこびりついています。

今はコロナ禍でオンラインが普及し、渡航なしでも可能なことや申請が簡素化されたことで国際結婚の手続きも変わってきました。不透明なお金の提示も最初に明確にしています。今まで当たり前のことが当たり前に出来ていなかった国際結婚のRe:スタートと思っています。

島国育ちの私たちは、日本人以外は外の国の人です。何をするのも日本人基準になります。日本人と結婚できないから外国人と結婚した、という偏見もあります。外国人を紹介された男性は、自分は日本人と結婚できないというレッテルを貼られショックだと言い、そんな話をきくと、本当に悲しくなります。

あなたはいつの時代の人ですか?

2022年なのに30年前の情報を信じているのです。以前はそういう男性にわかってもらおうと懇々と説明をしました。しかし私もふと気が付いたのです。外国人だから嫌だとか、同居などの条件が絶対と言っている人はそもそも他人を受け入れることができないのです。自分自身が人から受け入れてもらえないから他人を受け入れることが出来なくなっているだと思ったら、説得してまで国際結婚をすすめるのはお互いに良い結果にならないことを悟り、私はあきらめることにしたのです。

先日、19年前にスタートしたテレビドラマ『Dr.コトー診療所』の映画版を観てきました。19年前皆さんは何歳でしたか?私は33歳、当時結婚したけれど仕事に没頭しながら飲み歩いていた時期でした。その年に妊婦になり大きなお腹で予定日ギリギリまで働いていました。

19年後の今、息子は18歳になり来春からは大学生です。子育てしているとその時その時は大変でしたが、過ぎてしまうと一瞬のように思えます。

19年を経て映画に出演していた俳優の方々がいい感じで歳を重ねていて、ほぼ役柄が変わることなく演じていたことに驚きと感動でした。ドラマや映画の中でコト―先生は「全員助ける」と島民の命を預かっている責任をいつも言葉にしていました。

今、国連推奨のSDGsでも誰一人取り残さないと掲げています。コト―先生もSDGsも”あきらめない”気持ちと行動が大切だと言っていました。しかし現実問題、私には無理です。全員は救えません。全員は結婚できません。結婚したいと言いながら他人を受け入れない人に対して、私はあきらめました。

しかし、コミュニケーション下手や条件だけで選ばれないけど本当に結婚したいと思っている人を一人でも多く幸せになれるように、来年も引き続き国際結婚をお手伝いしていきます。

自分の”絶対の味方”がみつかると人生ラッキーです。あなたはあきらめますか?あきらめませんか?

【SDGs宣言】

私は国際結婚を取り組むにあたり、SDGs(持続可能な開発目標)の17目標のうち、3つを掲げて取り組んでいます。

「10 人や国の不平等をなくそう」

「11 住み続けられるまちづくり」

「17 パートナーシップで目標を達成しよう」

こちらの取組みもまた紹介していきます。

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