「DAD BOD」という造語を知っていますか? Daddy Body(お父さんの身体)の略なのですが、海外ではじわじわ人気が出てきているそうです。男は歳をとるごとに格好良くなる。もちろん身体もそう。30年40年50年と年を経て、身体に味が出てくるのです。今回はDAD BOD=お父さんの身体 の魅力について考えてみたいと思います。
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レオナルド・ディカプリオだってお腹は出ている
映画『タイタニック』では若く綺麗な美男子であったディカプリオ。あれから20年。身体はこんなに変わっておりました。筋肉が脂肪へ変わり、柔らかくなってしまったお腹。タイタニック=ディカプリオだと思っていた人にはショッキングな画像でしょう。しかし、私は今のディカプリオの方が男らしく、魅力的に見えます。自然体で落ち着きがあり、どこか包容力があるように見えるのです。もし腹筋が6つに割れ、バキバキなマッチョボディであったなら、絶対に今のDAD BODのような印象には見えないはずです。
DAD BODは幸せの証
かつては運動神経がよく体も引き締まっていたが、結婚してから段々ぷよぷよしてきた私の旦那。でも、なんだかすごくそれが愛おしいのよね…… と語る私の友人。あなたは分かっている! 言うなれば、旦那のお腹は毎日の手料理によって、あなたが育てたのです。ハンバーグが食べたいといえば、ひき肉を捏ね、カレーが食べたいといえば夕飯までコトコト煮込む。ぷよぷよの身体は幸せな食卓を一緒に囲んできたということ。そう考えると愛おしく見えるという意味がわかりますよね。
俳優のChris Prattは結婚してから、みるみる太り(幸せ太り)DAD BODの代名詞として様々なニュースサイトで記事になっています。2012年には子供も生まれ、本当のお父さんの身体になりました。
服を着ると一変!
DAD BODのすごいところは服を着ると、脂肪が良い感じに身体の厚みをだし、どんな服でも着こなせてしまうということ。貫禄といいますか、細身の人にはない、ずっしりとした安定感があります。上の写真はGoogleのCEO Sergey Brin氏。脂肪の乗った胸板のお陰で、Tシャツ一枚でも様になっています。
こちらはドローンの会社DJIのコミュケーションディレクターMichael Perry氏。痩せてる人だとスリムなスーツでなければ、身体が浮いてしまい貧相に見えてしまいますが、Perry氏のようなDAD BODであれば落ち着きがあり堂々とした印象に。決して太ってみえないのがDAD BODのすごいところ。
誰だって歳はとる
無理をして若作りをしているお父さんを見ると、なんだか悲しくなってきます。年相応の、という言葉がありますが、そのときそのときでしか出来ないことがありますよね。だから50歳になったからといって悲観するのではなく、50歳にしかできないことをすればいいのではないでしょうか。DAD BODだってひとつの魅力。20代の若造には真似できません。あなたの年齢=経験が染み込んだ身体にしかない魅力があるはずです。
文 / RYO KANEKO