ニューヨークからの便り⑤~未だ続く「Black lives matter」の抗議活動とNYの変化~

|Takumi

ニューヨーク在住17年、NYの写真を撮り続け、役者、そして不動産ブローカーでもあるTakumiです。

今月からマンハッタンやブルックリンがあるニューヨーク市でも、外出制限の第一段階目の解除がされましたが、まだほとんどの人が外出制限の影響下にあり、完全なオープンからは程遠い状況です。

第二段階目の解除で、小売店やジムなども通常の営業を開始できるようになり、またオフィスでの就業も可能になるため、そうなると完全解除に大きく近づく形となります。

まだ続いている”Black lives matter”の抗議活動によるコロナウィルスの拡散が心配されておりますが、このまま感染者数や死者数が急激に増えることなく減っていけば、6月22日の月曜日に第二段階目の解除がされる予定となっているそうです。

ニューヨークも連日20度を超えるようになっており、先週末にはセントラルパークなどの人が集まりやすいロケーションで多くの人々を見かけました。もうさすがにみんな家でじっとしていられないといった感じです。

ですがミッドタウンのオフィス街や、ブランドショップなどの小売店が立ち並ぶ5番街などはまだまだガラガラ状態です。地下鉄も普段と比べるとまだまだかなり空いています。バスは何故か結構混んでいる感じがします。

先日ニュースで、フロリダ州のあるバーに集まった17人の知り合い全てがコロナウィルスにかかったというニュースを見ました。若い人々でもちろんマスクをせずに密着した状況で飲んでいたそうですが、見事に全員感染してしまったようです。ニューヨーク市は他の州と異なりかなり状況は良くなっており、現時点では恐らく一番落ち着いた状態かと思いますが、今後第二、第三段階の解除でどのように人々が行動をしていくのか全く予想が付きません。

室内より室外の方が感染率が断然に低いとのことで、ニューヨーク市は今後路面に面しているレストランのテラス席での営業のサポートを積極的にしていくようですが、今年のニューヨークの夏がどのようになるのか楽しみでもあり不安でもあります。

また、現在まだニューヨークでも続いている “Black lives matter”の抗議活動のお話ですが、ニューヨーク市は警察官の過剰暴力を抑制するための新しい法律を早速施行しております。

すべての警察官が悪者のように扱われてしまうのは良くないことかと思いますが、特に黒人に対する過剰暴力が存在するのは事実です。今回警察官に殺害されたジョージ・フロイドさんは、偽札を使用したために捕まったようですが、偽札を使ったからといって8分46秒も警察官の膝で首を強く抑えられ殺されることは正当化されるものではありません。

日本のあるネット上で日本人の意見を少し見たのですが、中には偽札を使った彼が悪いというようなことが書かれており驚きました。自分の家族が$20(日本円で約2000円)の偽札を使ったために警察官に長時間首を絞められ殺されたら同じことを言われるのでしょうか?ジョージ・フロイドさんは特に抵抗もしていません。彼はかなり大柄な方だったようですので、暴れていればもっとその様子をビデオではっきり見れるはずです。

犯罪を犯すことはもちろん悪いことで、きちんと法律の下で裁かれないといけないのですが、こちらアメリカではあまりにも簡単に人の命、特に黒人たちの命が奪われてしまうという状況が露骨にあるのは事実です。

何百年も続いている人種差別をすぐになくすことは不可能ですが、今回のムーブメントには今までにない決意と力強さを感じますので、11月の大統領選も含めて、これからどのようにアメリカが変わっていくのかが楽しみです。

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