【エッセイ×根津孝子】骨密度、大丈夫ですか?~あぁ、春恋し~

今日から2月。日本では一年で一番寒い季節がやってきました。

今年は私、寒さを腰で感じております。そうです、腰。いわゆる腰痛ってやつが長引いておりまして、トホホ。

確かぎっくり腰をしたのが昨年の10月頃のこと。あれから5カ月も経つというのに未だスッキリとは治らず、寒い日は痛みが増してしまうという事態に。

以前からぎっくり腰の癖があったものの、ここまで治りが悪いのは初めてのことで、「私の腰は一体どうなっているんだ?」と流石に心配になってつい先日整形外科に行ってみると……。

「根津さん、50代ですよね。そろそろ骨密度が下がってくる年齢ですし、背骨と骨盤のレントゲンを撮るついでに大腿骨の骨密度検査をしてみませんか?」と先生からの提案が。ここは素直に、「そうですね。お願いします」とお応えした私でありました。

でも、リアルな私をご存知な方であればきっとそう思うに違いないのですが、どこからどうみてもガッチリ体型で骨太な私。そそっかしくて、よく転んだり、躓いたりはするのですが、これまで骨折とは無縁だったことを思うと、骨の太さと骨密度は関係ないというものの、「骨密度?いや、まずもってそこは大丈夫でしょう」と高を括っておりました。

ところが……です。一週間後に検査結果を聞きに行ってみると、若い人と比べるとだいぶ低く(まぁ、それは仕方ない)同世代と比べても低いという結果だったのです。

「えぇ?ガーン。マジかー。なんてこったい。」(←診察室で検査結果を聞いている時の心の叫び)

まぁ、落ち込んでも仕方がないと、帰り道、「そうだ、今知れてよかったと思うことにしよう」と歩きながら気持ちを切り替え、帰りつくとすぐにネットで調べまくって、効きそうなカルシウムのサプリメントを定期購入することにしました。

「よっしゃ!効いてくれ~~~」そう叫びながらポチっとした次第です。

ちなみにまだ届いていませんが、既に効いた気になっています。病は気からと申します(笑)。

肝心の腰痛は、背骨や骨盤まわりの骨はレントゲン上問題なく、痛み緩和のために、冷やさないようにとか、無理な運動は控えてストレッチをするようになど、リハビリの指導を受けました。

結果、腰痛の原因は今のところ骨密度とは関係なさそうでしたが、まぁ、バカにはできませんよね。この先、背骨をつなぐ軟骨が減るとか、折れるとか、神経痛とかすべり症とか、加齢と骨密度の減少が進めば起こることがあるかもしれません。きっと今から用心するにこしたことはないでしょう。

私、歳をとること自体はぜんぜん嫌じゃなくて、歳を重ねる毎に自分の中でできることとできないことが明確になって、だからこそ潔くもなって、素直に「助けて」が言えるようにもなって、精神的にとても楽になってきました。

でもこういうことがあるとちょっとビビります。健康診断の結果をもらう時のドキドキ感と、学生の頃成績表やテストの結果をもらう時のドキドキ感って似ていると思いませんか?

若い時は成績表やテストの結果にドキドキして、歳をとると健康診断の結果にドキドキする。

人は一生何らかのかたちで評価される、ということから解放されることってないのかもしれませんね。

何にせよ、どこかが痛いというのは本当に不快なものです。

ぽかぽかな春になればきっとこの腰の違和感から解放されると信じて、ストレッチに励み、カルシウムサプリの到着を大人しく待ちたいと思います。

「効いてくれ~~~~!」(笑)。

腰痛持ちの皆さん、どうぞお大事に……。