『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。
名古屋で結婚相談所を始めて12年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、5年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。
本エッセイでは、婚活に奮闘している男性に向けて、時には辛口な𠮟咤激励を飛ばしていきます。

4月のタイへ行ってきました。
4月の日本は初旬から桜の話題に花が咲き、とても春を感じますが、タイは旧正月、ソンクラーンの時期です。
一年を通して暑い国は、雨季と乾季に分かれていることが多く、4月は一年の中で一番暑くなる頃と言われています。タイのソンクラーンとは、太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新たにおひつじ座に入る時期を祝う伝統行事で、元々は仏像や仏塔、年長者などの手に水を掛けてお清めする風習からきています。
気温の上がるこの時期、水で厄を流すことは暑さしのぎにもなるので、子供から大人まで多くの人たちが参加していました。伝統的なお祭りとして、ユネスコの無形文化遺産にもなっています。近年は、通行人や観光客が水を掛け合う「水かけ祭り」として有名になり、至る所でイベント的に行われています。タイには何度も行っていますが、このソンクラーンの雰囲気を味わいたくて今回はこの時期を選んで行きました。

スワンナプーム国際空港からエアポートレールリンクに乗ったのですが、市内へ向かう途中の駅から、おもちゃの大きな水鉄砲を抱え、携帯は防水バックに入れ、濡れる気満々の服装の若者たちが次々と乗り込んできます。
この光景だけでいつもとは違う雰囲気です。タイ在住の人からソンクラーンの時期は誰でも関係なく濡れるから、街を無防備に歩かない方がいいと言われましたが、本当に水鉄砲で構わず水をかけてきます。
でも水を掛けてくるのは、ほぼ欧米人の観光客でした。地元の人はわきまえています。街全体が水で滴り、蒸し暑さはありますが、賑やかで活気に満ちた風景を見ると、最近の日本にはないような雰囲気に感じました。平均年齢が若い国ならではと羨ましくも思いました。そして私の初体験、ソンクラーンは、水をかけられないように必死でした(笑)。

また、今回の渡航目的のもう一つは”シラチャ”訪問です。
海沿いの観光名所パタヤの近くにある街です。タイは日系企業が多い国でTOYOTAを始め自動車や電気関係、不随する多くの企業がバンコクにありますが、港がある工業地帯に日系企業が進出したことから、今ではシラチャは日本人街になっているそうなのです。
街を歩いていても、いたるところに、タイ語だけでなく日本語表記がされているので安心で、日本で馴染の飲食店すき家、ココ壱番屋、ミスタードーナツ、やよい軒、居酒屋さんが等々、多くあります。
百貨店内には日本のドラッグストア、ダイソー、化粧品が多く並んでいます。日本人学校も設立されていて、家族で駐在しても安心できる街です。バンコクや観光地にはない、ローカルで過ごしやすい街で、ここに永住でなくても寒い時期だけでも暮らせたら楽しそうだなと、定年後(個人事業主だから定年はないけど)のもう一つの目標ができました。
なんて……定年後にやりたいことや行きたい場所を、長い休みや定年後に叶えたいと先送りにしがちですが、その時に自分が健康で元気な保証もないですし、仮に自分が元気でも、親の介護が必要になるかもしれません。旅行なんて興味ないからという人もいますが、何かをするにあたり、やはり自分が元気でないと気力がなく何もできないのです。
婚活を拗らせている人は、結婚する覚悟と結婚する時期を決めていない傾向があります。仕事が忙しいとか、お金がないとか、まだ先にでも困らないと先送りしていていきます。時間は有限にも関わらず、自分にはいつまでも時間があると思いがちです。
そして、なぜ、拗らせ男子はいつまでも時間があると思うのかを考えていたら気付きました。
そもそも結婚をしていないので、家族構成の変化がなく、実家住まいで、住んでいる地域も同じなので、高校生くらいから何も変わらない人が多いのです。だからいつまでも20代くらいのままで時間も思考もストップしている男性がいます。そして母親は40、50歳になった息子に日々ご飯を作り、パンツの洗濯をしています。親も変化していないのです。
親子で取り残されないように、少し家族以外の周りを見渡すことが必要だと思います。

今回のタイ旅行では、初めてタイ料理教室に参加してきました。
今は便利な時代です。アプリで前日に参加申込みしてクレカ決済、当日はアメリカやフランス人カップル、フィリピンや台湾のシングル男子が参加。初めましてでも一緒に市場で買い出し、調理をして同じものを食べると仲良くなります。
タイ料理もペーストや素が売っていますが、ニンニクやコリアンダー、生ココナッツミルク、タイの野菜にエビの身など、材料をすりつぶして料理に使うと本当に美味しくて愛おしくなります。絶品ソムタム・タイカレー・パッタイ・バナナデザートの四品を作りました。講師はタイの先生なのですが、全て英語です。料理しながらなので、言葉は半分くらいしか理解できないけどなんとなく通じます。何となく言っていることはわかるけど、単語がわかならいので質問できない時もありました。

国際結婚した女子たちの気持ちが痛いほどわかりました。慣れない環境で勉強はしたとはいえ完璧ではない言語、相手の言っていることはわかるけど、単語が分からず言葉に出して気持ちを伝えられないもどかしさ……。そして日々の食事って毎食毎食だからこそ、やはり自国の食べ物が馴染み食べたくなる。結婚する時に顔などの見た目に拘る人がいますが、そんなことより毎日の食事って実は大きなウェイトを占めていて、大切なのだと改めて思いました。


今後、国際結婚する時に日本語の勉強は引続き協力していくけれど、日本料理だけはなく男性には相手の国の料理に関心を持ってもらい理解してもらおうと思いました。言葉も大切、日々のご飯も大切、そして相手のことや国のことを理解することはもっと大切で必要です。
今年はタイ現地実践ツアーやフォトウェディングツアーを企画していきます。『微笑みの国』へ行き違う文化や言語を体験してみませんか?
気力と体力があるうちに移動してみると、きっと人生が変わりますよ!
