アルヴィナ・ペルノと聞いてすぐに反応する方は、きっとかなりのワイン通でしょう。
なぜならば、2018年ヴィンテージがファーストリリースの超新星ワイナリーだからです。
ただ、その実力はすでに証明済み。なぜかって?それは、アルヴィナ・ペルノは、あのピュリニー・モンラッシェ村の超人気ドメーヌ、ポール・ペルノ爺の孫娘がだからです。
つまり、すでに美味しいワインを造るためのDNAが入っているというわけです。
ブドウもそのポール・ペルノの畑から収穫したものを使用しており、昨年現地で試飲をさせていただきましたが、すでにその完成度の高さは群を抜いています。
ミネラル感たっぷりの酸、じんわりと染みるような果実味、洗練されたワインとはこのようなワインの事を言うのでしょう。
なぜポール・ペルノとしてリリースせず、敢えて自らのワイナリーを立ち上げたのか……それはもちろんポール・ペルノのワイン造りを否定しているわけではなく、それとは少し違った、自分ならではのワインを造りたいとの気持ちがあったからなのだそうです。
ポール・ペルノのワインとの一番の大きな違いは、ポール・ペルノのワインは熟成過程で澱引きするのに対し、アルヴィナ・ペルノでは澱引きをしないでシュール・リーのままで熟成させています。
(※シュール・リーとは醗酵中に発生した澱を取り除かず、そのまま醗酵容器底部に残し、ワインと一緒に保存することです。)
ただ、そのワイン造りに違いがあろうとも、一口飲めば「ペルノのワインだな~」という気持ちになれます。
私は今後、このアルヴィナ・ペルノのワインが、どこまであの偉大なるポール・ペルノのワインに近づけるか、温かく見守りたいと思います。
ワイン通のみなさま、よろしければ一緒に見守りましょう!
ひとつ大事なことをお伝えしておきますね。このアルヴィナ・ペルノ、むちゃくちゃ美人で、そしてチャーミング女性なのです。これって見守るためにもけっこう大事な情報でしょう?(笑)
まずは、このドメーヌ・アルヴィナ・ペルノ ピュリニー・モンラッシェ ヴィエーユ・ヴィーニュ [2018]750mlを、ぜひ一度飲んでみて頂きたいな。
梅村友歩(Yuho Umemura)
J.S.A認定ソムリエ
有限会社ワインセラーウメムラ取締役
フランス、東京のフレンチレストランでの勤務を経て、現在に至る。日々飲むワインはもっぱらブルゴーニュ。時々日本酒。趣味はDAZNでのサッカー観戦。
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