【連載×ますだあけみ】「人生の柱を増やして世界を広げよう」

異文化コミュニケーション、仮面心理学インストラクターのアッキーです。

今回は人生における「リスク分散」のお話です。

一人より二人の方がいい

結婚をしない選択をしている人が多くいる。これは個人の自由だし、結婚がすべてではないので選択肢としては否定しない。

しかし、人生最後の時、後悔することは？という問いかけに対して、「挑戦しなかったこと」や「結婚しなかったこと」と話す人が多いと聞く。

一人より二人、子どもや親戚が増えて数が多いと喜びも多いに違いない。今のこの不透明な時代を生きていくときに、一人より一緒に支え合う人がいてくれたら心強い。自由きままな独身生活は楽しいと思われがちだが、実は健康・収入・精神面において、決して楽しいことばかりではないのである。

結婚やこどもによってけんかや争い事が増えると言われそうだが、けんかできる相手がいることは張り合いがあるのかもしれない。

家を建てる時に柱の数は重要という。もちろん柱だけではなく、専門的には柱の太さよりも柱を置く位置と壁も重要になるらしい。柱が少ないと不安定な家になるし、多すぎても住みにくい空間になる。家の柱も、人も太く一本より支え合う方が安定しているに違いない。

副業を斡旋する社会

コロナ禍で先が見えない休業や時間短縮営業により、飲食店・観光業を始め、そこに関わる人達の仕事に悪影響が出ている。勿論これは、日本だけでなく世界中でのことだ。

リモートワークをすることで当たり前と思っていた通勤や残業がなくなり、寝るだけの自宅が職場になる。毎日の苦痛な通勤がなくなったことで、都心でなくてもいい選択ができたことは大きな変化かもしれない。地方へ移住をする人やタワーマンションから一戸建てへ買い替える人も多くなった。

そして、当たり前が当たり前でなくなったこの状況は、将来に対しての“不安”が付き纏う。

実際には、コロナ禍の少し前から政府や会社は副業や個人年金を勧めるようになり、終身雇用制度の崩壊を宣言していた。副業が解禁になるということは、本業以外でも別のことができるから嬉しいと思うか、守ってもらえると思っていた会社から、自己責任で収入を考えろと言われているから悲劇と思うのかは人それぞれだと思う。

現実的な話、コロナ禍だからではなく、先が見通せない状況の中では、「収入の柱」は一本ではなく、二本、三本と複数あることに越したことはない。

副業のメリットは所得が増えるだけでなく、本業以外で成長のチャンスや貴重な経験ができ、趣味が活かせ、会社以外の人と繋がれることが人生に役立つ。今、何かを始めてみるいい時期なのかもしれない。