絵画にみる夏服のすすめ メトロポリタン美術館から気になる作品をPick UP

|Ryo Kaneko

パブリックドメインの画像を44万点以上無料で公開しているメトロポリタン美術館。今回は歴史的絵画から夏服のコーディネートを考えてみようと思います。

私ごとですが、夏のファッションが1番嫌いです。というより、夏に何の服を着ようという考える気力が湧きません。もう楽しくないんです。日本夏は湿気が相成ってベトベトして気持ち悪いですし、コンクリートジャンクルの照り返しのお陰で、どこにいても暑さから逃れられない。そんな極悪な環境でファッションを楽しむ気合なんてありゃしません。とりあえず涼しくて快適な格好を!それにつきます。

でもクーラーなんて、もちろんない時代、絵画に描かれた人たちは夏場でもファッションを楽しんでいるんですよね。しかも、かなり洒落ていらっしゃる。彼らを見ていると、これではいかんなと思うのです。100年以上前なので全部が全部真似できることではありませんが、今年の夏にさっそく取り入れたい装いを考えて見ました。

ヘンリーネック+白パンツ

Édouard Manet (French, Paris 1832–1883 Paris) / Boating / 1874

ヘンリーネックって、流行云々関係なく定番アイテム。逆に定番過ぎて見落としてましたが、暑いときはボタンを全部あけて熱を逃すことができますし、首元も窮屈でないので真夏にはもってこいのアイテムですよね。それに同じ色の白パンツで合わせるだけで、こんなにも涼しげにみえるのだから、是非試したいコーディネート。

ストローハット(麦わら帽子)

Winslow Homer (American, Boston, Massachusetts 1836–1910 Prouts Neck, Maine) / The Veteran in a New Field / 1865

もう麦わら帽子を被るだけで涼しげにみえますよね。もちろん通常のハットに比べ通気性も抜群ですし、軽くて夏場向き。それに直射日光をさけれますので、理にかなっていますね。

Claude Monet (French, Paris 1840–1926 Giverny) / Regatta at Sainte-Adresse / 1867

モネの作品に出てくる紳士も夏の風景では必ずストローハットを被っています。

Claude Monet (French, Paris 1840–1926 Giverny) / Garden at Sainte-Adresse / 1867

もうなんて優雅なんでしょう、暑さなんて忘れてしまいそうです。夏の風鈴ではありませんがストローハットを見ているだけで、被っているだけで涼しげに感じてしまいます。

オアズマン(Oarsman)ファッション

Wallace Ross, Oarsman, from World’s Champions, Series 1 (N28) for Allen & Ginter Cigarettes / 1887

オアズマンとは「漕ぎ手」という意味で主にボートレース選手を指します。ここで参考にしたいのはオアズマンの着ている水着の上半身部分。現代のボートレースの選手が着ているような水着と違い、柄や首のカットがとっても洒落ているんです。上の写真の男性は大きく首元が開いたボードネックにボーダー柄の水着を着ています。ちょっと可愛いですよね。Tシャツでこんなデザインがあったら絶対に欲しい!

Jacob Gaudaur, Oarsman, from World’s Champions, Series 1 (N28) for Allen & Ginter Cigarettes / 1887

黄色と水色の太ストライプ。色の取り合わせがハイセンス!

William Beach, Oarsman, from World’s Champions, Series 1 (N28) for Allen & Ginter Cigarettes / 1887

濃いめの鮮やかな水色のタンクトップ。見ていて気持ちがいいですね。

カウボーイファッション

Charles Schreyvogel (1861–1912) / My Bunkie / finished 1899

ビーチや水辺以外の装いで参考にしたいのがこちら。特に男臭さを出したい人は是非試して頂きたい。真夏にブーツにデニムなんて死んでしまう!と思うかもしれませんが、汗ばんだ服って男らしさを倍増しますよね。それに鍛えられた身体が合わされば完璧です。どうせ暑くて汗はかくんだから、それなら汗さえもコーディネートに含めてしまおう!と肯定的に考えてみてはどうでしょうか。

梅雨があけたら夏も本番。もうすぐで真夏がやってきます。今年は少しでも楽しめるように今から準備してみてはどうでしょうか。

文 / RYO KANEKO

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