訪れたら出世運が上がる?岩崎弥太郎が手に入れた『六義園』

|Takako Nezu

東京、JR山手線、駒込駅の程近くにある『六義園(りくぎえん)』。
大都会東京の中にあって、一歩足を踏み入れるとそこはまるで別世界。本当に見事な日本庭園が広がっています。ここは元々、江戸時代、徳川五代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保が、自らの下屋敷として造営した大名庭園でした。

時は流れ……時代は江戸から明治へ。
気が付けばそこはすっかり荒地になっていたといいます。(実際に歩いてみると思うのです。これだけの広大な敷地が荒地だったということは、きっと、ほぼ森のような状態だったのだろうと。)

そして、今からさかのぼること約140年前、時は明治11年、あの三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎さんがこの土地を購入しました。

なんとなんと、その時この庭園周辺の旧華族の屋敷なども合わせ、全12万坪超を購入されたそうで。(ちなみに、東京ディズニーランドは約15万坪。)

いやいや、個人で12万坪って。
ほんと凄いの一言。

ご出世されたのですねー。岩崎弥太郎さま。
あなたにお会いしてみたかった。

そしてまた時は流れ、12万坪あった土地は、明治43年、駒込駅が開業するにあたり、その大部分を売却したと言われています。

現在のように、私たちがこうしていつでも庭園を愛でることができるようになったのは、岩崎家が昭和13年に、この庭園を中心とした約3万坪を当時の東京市に寄贈したからなのだとか。
これもきっと時代の流れだったのでしょうか……。それにしても寄贈ってほんとすばらしい。

激動の時代を生き、巨利を得た岩崎弥太郎さんの名言が、ビジネスマンのお手本として語り継がれています。

そのいくつかをご紹介しましょう。


『小僧に頭を下げると思うから情けないのだ。金に頭を下げるのだ。』

『部下を優遇し、事業の利益はなるべく多く彼らに分け与えよ。』

『自信は成事の秘訣であるが、空想は敗事の源泉である。ゆえに事業は必成を期し得るものを選び、いったん始めたならば百難にたわまず勇往邁進して、必ずこれを大成しなければならぬ。』

『無駄をなくすということは、口に出して言うのは簡単でも、実行するのは難しい。これは昔も今も、人々のひとしく悩みとするところである。余分な人員を整理し、無駄な費用を省き、精魂を尽くして本社の基礎を固め、相手に負けないだけの体制を築いてこそ、はじめてこちらの勝利が期待できる。』

『およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。それは、必ず大きな利益をもたらすからである。』

『小事にあくせくするものは大事ならず。ひとたび着手せし事業は必ず成功を期せ。決して投機的な事業を企てるなかれ。国家的観念を持って全ての事業に当たれ。』

『一日中、川の底をのぞいていたとて、魚はけっして取れるものではない。たまたま魚がたくさんやってきても、その用意がなければ、素手ではつかめない。魚は招いて来るものでなく、来るときに向かうから勝手にやってくるものである。だから魚を獲ろうと思えば、常平生からちゃんと網の用意をしておかねばならない。人生全ての機会を捕捉するにも同じ事がいえる。』

『酒樽の栓が抜けたときに、誰しも慌てふためいて閉め直す。しかし底が緩んで少しずつ漏れ出すのには、多くの者が気づかないでいたり、気がついても余り大騒ぎしない。しかし、樽の中の酒を保とうとするには、栓よりも底漏れの方を大事と見なければならない。』


ものすごく大胆で、ものすごく繊細なニュアンスの名言たち。
六義園を散策すると、この言葉の重みがずっしりと伝わってきます。

もしかしてグダグダ悩んでいた仕事への向き合い方が変わったりして?
仕事運の上昇も期待できそう。


文/TAKAKO NEZU

六義園HP
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html

 

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