【連載×ますだあけみ】みんな、み~んな恋したい!~Netflix 『ラブ・オン・スペクトラム 』~

こんにちは 『型にはまらない結婚応援隊』隊長のアッキーです。

友人からのおススメで、Netflixで配信中の『ラブ・オン・スペクトラム~自閉症だけど恋したい!~』スペクトラム(自閉症)という特性をもつ若者の恋愛ドキュメンタリー作品をみました。

少し前に恋愛リアリティ番組「バチェラー」が流行り、実在する登場人物の恋愛がどう交錯していくかドキドキしながらみていたのですが、バチェラーのように大勢の中での恋愛ではなく、『ラブ・オン・スペクトラム』は個々の特性と恋愛感を映しています。スペクトラムという括りでみるのではなく、恋愛をどうスタートしていいのかわからない、相手がうまく受け入れられない人にもぜひみて欲しい作品です。

今月は『ラブ・オン・スペクトラム~自閉症だけど恋したい!~』のお話です。

picture from Love on the Spectrum

【恋愛に正解、不正解はない】

恋愛をスタートする時、恋愛をしたことがない人は始め方がわからないと言います。もちろん、経験したことがないことはわからないのが当たり前です。

恋愛や結婚について学校の授業では教えてくれません。恋愛テストなんてありませんでした。何が正解で何が不合格なのかはお互いの関係によります。正解ばかりを求めてきた学校教育の中で、恋愛には正解がないことが、まず躓いてしまう原因のひとつなのかもしれません。

そして恋愛は、特別なことというよりは人間関係をつくっていくことと考えた方がうまくいくようにも思います。その人間関係に多少のルールはありますが、正解はなく、お互い心地よければそれでいいのです。その心地良さを埋め合わせていく作業は、スペクトラムのある人ができないのではなく、むしろ苦手なことや出来ないことを自分でわかっているのだから、理解することができたらうまくいくのです。スペクトラムや障害という同じ境遇や問題点があることでお互いがわかり合え、それぞれが自分らしく過ごしていくことができるのだと感じました。

【こだわりについて思う】

スペクトラムの人たちの特性として、普通の人ができる「空気を読むこと」「気持ちを汲み取ること」が苦手で、「こだわりが強い」傾向があり、対人関係を築くのが難しいと言われています。

でも、果たして本当にそうでしょうか?私は専門家ではないのでドキュメンタリーをみていて感じたことになりますが、特性さえ理解すれば、逆にとても理解しやすい人たちだと思いました。

むしろ、日本人がよく言う「気持ちを察してほしい」「言わなくてもわかってほしい」という阿吽の呼吸を求め、相手に難解な気持ちを読み取ることを強要することを、果たして普通と言っていいものなのか?と思ってしまいます。

スペクトラムの人たちの「こだわり」を知った方が、断然理解が増えていきます。互いに相手がいやなことをしなければ、とてもうまくいくのです。

婚活をお手伝いしている私としては、うまくいかない40~50歳を過ぎた男性が、いつまでも30代のお相手がいい、可愛い人がいい、と言うこと、婚活がうまくいかない女性で、相手の年収が1,000万円以上の人しか会わないと言っている人など、自分の希望だけを押し通すことの方がむしろ、こだわりが強いと思えてきます。

【親が我が子をよく理解すること】

このドキュメンタリーをみていて感じたことのひとつに、親子関係の素晴らしさがありました。どの家族もこだわりが強い我が子の特性を認め、深く理解しています。

早いタイミングで診断をし、その結果を受け入れ、スペクトラムとうまくつきあっています。スペクトラムの子を持つ親は指示や命令をするのではなく、聞いて共感すること、違いを認めあうこと、なにより、会話の中でジョークを交えながら我が子にする恋愛や人間関係のアドバイスは流石だなと思いました。

ドキュメンタリーの中に登場する25歳のマイケル、親兄妹はマイケルの特性を理解しています。マイケルのお母さんが「各家庭にマイケルがいれば新鮮よね」と言った一言に、親が強く、幸せ探しがとても上手で「共に取り組む」ことを受け入れられたら、子も前向きになれると気付かされました。

また、スペクトラムの子をもつ親はあまり抱え込みすぎず、カウンセラーのサポートを受け、プロの力を借りていくことも親子がいい関係でいられるコツだと思います。プロや第三者からのサポートは、独りよがりの考えの押しつけよりもお互いの為になります。

【その恋、きっと叶う!】

スペクトラムの人は人間関係を築くのが難しいこともありますが、出来ない訳ではありません、何より寄り添う相手が欲しいと感じたらチャレンジするべきです。

自分の特性を理解し、苦手なことやこだわりを伝えていく。そこに登場する28歳アンドリューの初対面での会話は、恋愛や婚活がうまくいかない人と共通していることが多くあります。

オリビアはスペクトラムの自分のことを「自分は透明の箱にいるようだ」と言ったのが衝撃的でした。「皆からは見えているのに、自分には声が聞こえない、叩いても出られない、一生その箱にいるのは寂しい。誰も入ってこれない、誰とも分かり合えない」と……。しかしデートを繰り返し、スペクトラムを理解してくれる男性と出逢うのです。

また、スペクトラムの人で同棲中のカップルも登場し、プロポーズをします。自分を理解してくれる相手を見つけた幸せな顔は本当に素敵です。

誰だって恋がしたいのです。何が普通で何が普通ではないのかが、正直よくわからなくなりました。普通だと思っている人が普通だと決めたことが、実は普通じゃないと気付く恋愛ドキュメンタリーでした。すごく応援したくなるドキュメンタリーです。

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