【連載×ますだあけみ】その情報って正確ですか?~間違った情報が婚活をこじらせている~

こんにちは 『型にはまらない結婚応援隊』隊長のアッキーです。

菅田将暉さんと小松菜奈さんがご結婚されたニュースはまだ記憶に新しいと思います。「まだ20代の若い二人が結婚とは……早過ぎない?」と思われた方、その情報は間違っています。

噂や自分の周りだけの勝手な思い込みを、正確な情報だと思っていませんか?

今月は、正確な情報を知ることが大切、というお話です。

【日本は晩婚化しているのか?】

先日衝撃的なことがありました。それはニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャーの天野馨南子先生のオンライン講演を聞いた時のこと。

世間一般的によくいわれている、「若い子は結婚しない」「晩婚化している」「結婚するなら年下妻」というのは、想いや感想であって、実は正確な情報ではないとのこと。

天野先生的にエビデンスの取れていない根拠ないことは許せないと、統計や数字から今の婚活現状を伝えてくれました。

恥ずかしながら、婚活のお手伝いをしている身なのに、噂や根拠のないことを信じている自分に驚き、私ですら根拠のないことに惑わされているなら、情報を知らない人や偏った誤情報を信じている人も多いはずと思ったのです。

数字をきちんとみていくと時代の流れがわかります。

因みに2019年の婚姻届けは34万件。その中で男性のピーク年齢は27歳、女性は26歳。平均年齢は男性31歳、女性29歳。ここで平均というのは全34万件の婚姻届けを出した年齢なので、人生100年時代人生後半で婚姻届けを出した方も含まれます。

平均値がピークよりも増えるのは当然です。平均があると平均の罠もあります。男性平均31歳なら30歳を過ぎてから婚活しようとします。しかし30歳過ぎた時点で、お相手の女性の半分以上は婚姻しています。男女共に35歳までに約8割が結婚している為、結婚していない人からすると出会いがないとか、いい人はみんな結婚しているということになります。当たり前のことなのです。

晩婚化は以前に比べてあるもの、実は結婚希望の多くの人は35歳までに結婚しているのです。

芸能界ネタで40代の星野源さんと32歳の新垣結衣さんが結婚した時に、40歳のおじさん達は自分たちにも30代前半との結婚がちらついたと思いますが、これも数字で見ると72組に1組という奇跡的な数字なのです。

【それでも年下妻を望みますか?】

令和の時代になっても男性が結婚に条件を出す時、「自分よりも年下希望」という人が多くいます。ご本人も年を取っているので同世代や年上という選択肢はありません。

親の時代や祖父母の時代は、お見合や紹介という他力本願で出会っていたこともあり、年頃に多くの人が結婚していました。男性よりも若くて年下の女性が多くいたこともあり、この年下妻が当たり前でした。

しかし、今の時代は年齢差±3歳が75%です。4組に1組が年上妻と結婚しています。親の時代の年下妻は当たり前ではなくなってきたのです。この±3歳差以上のことを望むので、婚活をしていてもマッチングしない時代なのです。

子どもを産んでほしいから若い女性限定としている男性がいます。親も自分たちは簡単に結婚できたのだからすぐに結婚できるだろうと思っているこの思い込みを「間違った情報ですよ」と言えるのは、婚活に携わる人の役目なのかもしれません。

それなのにそんな男性たちをお客様扱いし、男性の希望を叶えようとしているのは、カモがねぎをしょってきたと男性を金蔓のカモにしか思ってないのです。婚活をしていく時に耳が痛いことを言ってくれる人の方が、実は親切な人だと思っておいた方がいいでしょう。

【ふつうの人ってどんな人?】

結婚する時の条件として、年齢や収入、身長、容姿と色々条件を出す人もいますが、多くの人は「ふつう」の人がいいと言います。

「ふつう」ってどんな人ですか?と聞くと、思いやりがある人、尊敬できる人、優しい人とアバウトですぐにはわからないことを言います。

例えば、優しさを感じる度合いなんて人それぞれの感じ方であって、それぞれにみんな違います。

最近の女性の「ふつう」は大卒以上がほとんどです。これは、大学への進学率が女性も5割を超えたことから大学卒が「ふつう」で、男性の方が高学歴であるという過去の思い込みもアップデートしていく必要があります。

「ふつう」に結婚できていた時代から「ふつう」の結婚ができない今は、勝手な思い込みと古い情報に苦しめられている人が多いと思っています。

しかし、実は「ふつう」に結婚しているひとが半数以上いることも事実なのです。

結婚を難しくしているのは、実は、正確な情報を知らないが故に起こっている現象なのかもしれません。

【追記】

先日、友人のお父様が亡くなりました。若い頃何度断られても諦めずに猛アタックし結婚。ケンカもたくさんしたけれど、60年近く連れ添ってこられて、奥様を大切に愛おしみ、家族を愛し、愛されていた方でした。

お父様の人生は姿かたちとしては無くなってしまったけれど、今も脈々と娘や孫に受け継がれています。

結婚は自由な選択です。命を受け取り、生かして、受け継いでいくことの神秘さは何にも代えがたい経験です。

そして、生きているうちにできた数々の思い出や、お父様からもらった言葉は、これから先もずっと、家族の生きる力となってそこに在り続けます。

「Beauty Museum」の連載エッセイで、お父様の病気から闘病、命の選択の連載エッセイを読み、自分の絶対の味方がいることの安心感と幸福感を、結婚を望んでいる人に体感してほしいと改めて感じました。

末筆ですが、お父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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