【連載×ますだあけみ】丸いまな板と四角いフライパンのヒットが映し出す、新しい時代の上手な生き方

『型にはまらない婚活応援隊』隊長のアッキーです。

今年もあとわずか…。夏にオリンピック・パラリンピックがあったことを忘れてしまいそうなくらい様々なことがあった2021年ですが、コロナで始まり、また新たに出てきたオミクロン株に振り回されながらこの一年が終わろうとしています。

そもそも人類はずっと菌やウィルスとの闘いでした。紀元前のエジプトから発見されたミイラにも天然痘の痕跡があったり、ペストや黒死病で全世界の約二億人が亡くなったり、近年ではエイズ、SARS、ジカ熱、エボラとまだまだ絶滅していないウィルスが多くあります。日本では一昔前、結核が恐れられていました。一時的に抑えられていて今はあまり聞かなくなりましたが、終息したわけではありません。

これからコロナが変異しながらどうなっていくのか、また新たな菌やウィルスが出没するのか、まだまだ人類とウィルスとの闘いは続くのです。

では、今後どうしたらいいのでしょうか?怯えながら、自宅に引きこもり、人との接点を避け、会いたい人とも会わず、自分と考え方が違う人を攻撃し、他人の目を気にしながら生活していくのが健全な生き方なのでしょうか?

ウィルスは怖いと思いましたが、人間が人間を攻撃することの方が、怖いことだと、今回のコロナ騒動で気付きました。そしてなにより、テレビや連日の報道を鵜呑みにして片側の情報を信じ、自分の頭で考えないことも罪の一つだと痛感しました。

動物学者の今泉忠明先生が動物学の視点から話をされた内容が印象的でしたのでご紹介します。

『本来いきものがやることって、子孫を残すことに尽きるんです。そのために食べて、繁殖する。でも人間はそれだけじゃなく、「遊び」というものによって発展してきた。火や車輪のような大きな発明も、人間の好奇心による遊びから生まれている。そうやって学んでいくことによって、知能が発達して好奇心が旺盛になります。いろんなことを知っていくと、「こんな世界もあったんだ」と、自分の視界と可能性がもっともっと広がる。そのために、人間は一生学ぶいきものなんです。』

現存するいきものは地球上の変化に対応しながら生き残ってきたわけですが、変化に強いいきものの特徴には何かあるのか?という問いに対して今泉先生は、

『個体の中に多様性を持っていることですね。心の多様性、行動の多様性を持っていると変化に強い。一つの方法しか知らないと、絶望的なわけですよ。 さまざまな変化に対して臨機応変に対応するには、たくさんの選択肢を持っていることが大切。そのためにはやはり、好奇心を持っていろんなことを知っておく必要があるわけです。 』と話をされていました。

動物学からみた先生の考え方は、ある意味この生きにくい変化を迫られている時代を乗り越えていくヒントがあるのかもしれません。方法は一つではなく、たくさんの選択を持つことは、コロナ禍で私たち一人ひとりが“変化”に対応できるかどうか、試されているようにも思います。

以前の生活に戻ることよりも、新しい生活を楽しむくらいの臨機応変さが求められていて、日々の情報に流されず、“自分の頭で考えるクセ”をつけることが自分の人生を生きていくことになるのです。

今年ヒットした商品で、丸いまな板と四角いフライパンがありました。まな板と言えば四角、フライパンと言えば丸いというのが当たり前でした。しかし、四角いまな板は切っては毎回洗う手間が必要で、丸いと角度を替えていけば毎回洗う必要がない。丸いフライパンは汁物を注ぎにくく、横に置きにくい。フライパンを四角にすることで注ぎやすく、横に置いても倒れないということが、これらがヒットしたきっかけだったのだそうです。

一つの使い方しかないと思い込んでいたので、まさか長年使い続けた当たり前すぎる形を変えること、固定概念を捨てることで、物事は一つでなくてもいいことに気付くのです。

好奇心をもって選択肢を増やすことが、世界中に蔓延しているウィルスに負けな自分でいられるためには、とても大切なことであるように思います。

2022年は皆さんにとってたくさんの選択肢がある一年でありますように。

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