【連載×ますだあけみ】固定概念をぶっ壊す!それが幸せを掴む第一歩

『婚活応援隊』隊長のあけさんです。名古屋で結婚相談所を始めて10年目。異次元の少子化改善を目指すのではなく、自分にとって”人生の絶対の味方”をみつけるお手伝いをしています。

当たり前だった『結婚』はもはやオワコン、と言われているのに最小単位は夫婦、という矛盾を感じる日本の制度でありますが、独りを望む人は、おひとりさまの”プロ独身”を目指していただくとして、私は、少しでも誰かと一緒にいたいと思う気持ちを持っている方たちのために、婚活のフィールドを解放していきたいと常々思いながら活動をしています。

入籍というカタチに拘らず、事実婚や同性婚も認められるようになりつつあります。現代における結婚観を毎月配信しています。

コロナ禍で渡航に制限があり、以前のように格安でお気楽に海外旅行を楽しむことができなくなりました。振り返れば4年前、タイへ日本の男性を引率し、現地のタイ女子とのお見合、結納、結婚式と、よく海外渡航していたのに、この3年間は全く渡航していませんでした。渡航できなかったわけではないのですが、帰国後の長期の隔離措置期間、外国へ行く=コロナになるという変なデマや周囲から圧がありました。何より、諸事情によりワクチン接種を一度もしていない私は、陰性証明や無駄な隔離期間を考えると、渡航したいと思えませんでした。

しかし先日のこと、ベトナムへ行ってきました。ベトナムはとっても素敵な国でした。

ベトナム行きの話があったのは、一昨年に結婚した長野県の男性とベトナム女子、フォンさん夫婦からでした。

長野県の田舎で年中無休のスーパーをご両親と経営されている働き者で心優しき男性。婚活を数年頑張るもなかなか田舎の自営業の家は嫁ぎ先には選んでもらえない。そんな中ご両親からのススメもあり、オンラインお見合、フォンさんと出会い、ご両親の前で感動のプロポーズをしたのでした。

結婚後、男性曰く、両親はもちろん結婚したことを本当に喜んでくれたのですが、地元のスーパーということで、ご近所やお客さんからの祝福がこんなにもあるとは思わなかった、大変驚きました。とのこと。

そして現在、みんなから可愛がられているフォンさん。今は地域に無くてはならない存在です。そんなフォンさんの両親にご挨拶に行くため、男性は生まれて初めてパスポートを取得し、一週間という長期休みを取ってベトナムへ行くことになったのです。その旅に私も着いていくことになりました。

海外旅行を経験したことがない人にとっては、パスポートを取るという作業さえ、とてもハードルが高く感じるとよく聞きます。しかし実際にやってみると、全く難しいことはなく、証明写真と戸籍謄本を準備するだけ、申請書も今は事前に入力できます。勝手になぜか面倒くさい、と思い込んでいるだけなのです。

日本は島国なので、海外に行くという時、だいたい飛行機を使います。海外が不安な人は、この飛行機に乗るまでの手順が、単に慣れていないため、不安が大きいのかなとも思います。

そんな時、私の出番?がやってきます。空港から海外まで、一緒の飛行機で同行しますので安心してください。とは言うものの、今回私にとってベトナムは初めて訪問する国でした。フォンさんがいてくれることが、とても心強かったです。旅行経験者や現地の言葉が出来る人がいる安心感を、身を持って経験しました。

仕事を休んで海外旅行に行くという経験をしたことがない人達にとって、まずこの休みをとることも大きなハードルです。

結婚した男性も年中無休のスーパーを経営しているので、今まで休みらしい休みを取ってきませんでした。自分が休んでしまったら仕事が回らない、だから休めない、という固定概念があったのです。

しかし今回初めて、海外旅行の為に一週間休むと決め、旅に出て、何とかなるものだと実感したのでした。携帯電話も海外で使用できるように設定を変え、日本からの電話に対応していました。しかし、全然電話は鳴りませんでした。そうです、仕事は何とか回っていて、休みも取れる、休めない訳じゃない、と気付いたことこそが、今回の旅行で大きな収穫でした。

これは婚活とは別の話になりますが、仕事の連絡がこないとか、長期休みの許しがでたことが、自分が必要のない人間だ、なんていうことはないのです。人生いつ何があるかわかりません。事故に合うかもしれませんし、病気や親の介護だって突然やってきます。その時に、休めないのではなく、仕事を振り分けられることやお願いできる段取りを組めるように考えておくことは、これからきっと必要になります。

旅行中、二人は本当に仲良く、いつも手を繋いで笑顔で写真を撮っていました。男性はこれから休みを取って、毎年ベトナムに行くことや日本国内もフォンさんと旅行に行きたいと嬉しそうに話していました。

国際結婚は、離婚が多い、うまくいかない、周りの目が気になるなど、悪い情報が目立ちがちですが、こうしてうまくいっているカップルが多くあることを知ってほしいです。

ベトナムの街はどこも家族連れが多く、人口全体が若くて活気があり、勢いのある国だと肌で感じました。食べ物も美味しくて物価も安く、ベトナム語が話せたらもっとコミュニケーションがとれて楽しかったと思います。

いつも思うのですが、日本から出てみると日本の良さも悪さも気付くことができます。日本の常識は、決して世界の常識ではありません。客観的に見ることの大切さは婚活も同じです。自分のことはわかっているようでよくわからない。客観的に見てくれる人がいることで良さも悪さもわかります。自分の持つ固定概念が何のかに気付くこと、そして、気付いてぶっ壊してみると、新しい出会いがあるはずです。