『国際結婚救助隊』隊長のあけさんです。
名古屋で結婚相談所を始めて12年目。以前は日本人同士の恋愛相談や婚活スクール、お見合を行っていましたが、5年前から東南アジアの女子達とのご縁を繋げて国際結婚のお手伝いをしています。
本エッセイでは、婚活に奮闘している男性に向けて、時には辛口な𠮟咤激励を飛ばしていきます。

先日、EXPO 2025、大阪万国博覧会に行ってきました。私は、前回の1970年に開催された大阪万博の年に産まれたこともあり、よく何年生まれかをきかれると、「大阪万博生まれ」と言っていました。そんな前回の大阪万博は産まれたばかりで行くことはできなかったので、今回の大阪万博が決まった時から行こうと思っていたのでした。
2015年にも地元愛知県で「愛・地球博」と題した万国博覧会がありました。この年は息子を産んだばかりで一緒に初万博に行きましたが、抱っこして周るのに疲れ果て、あまりいい思い出がありません。今回の大阪万博、SNSでは色々ネガティブキャンペーンのような投稿がありましたが、既に行った友人に万博のことを聞くと、皆楽しかったと話していて、攻略方法も聞いたので、私は前回の地元開催より、多くの国のパビリオンを見ることができました。
実際に行ってみた感想は一言、「すごい人の数」です。万博会場はディズニーランドの約3倍の面積と言われています。
行った日の来場者人数の発表は約12万人(関係者含む)なので、パビリオンに入るのも、ビールを買うのも、トイレに行っても大行列でした。
そもそも万博って何なのか……。流行のAIに聞いてみると『万博は、複数の国が参加する博覧会で、「国際博覧会」と呼ばれています。正式名称は国際博覧会であり、EXPO(エキスポ)とも呼ばれています。世界中から人や物が集まり、地球規模の課題に取り組むための英知が集まる場、最新の技術や文化を紹介して国際交流を促進する場とされています。』とのこと。
1798年フランス革命の時期に、パリで博覧会が開催されたことから徐々に規模が大きくなり、1851年ロンドンで第一回国際博覧会開催となり、現代まで続いていて、日本は1873年ウィーン万博から参加。この年は明治6年西郷隆盛や大久保利通、岩倉具視など歴史に名を連ねた人がいた時代。近代教育の基本となった小学校が地方にも配置され、そして徴兵令が発せられた年でもあるのです。
満20歳の男子は徴兵検査を受け予備軍として3年間兵役に行かなければいけない時代でした。そんな時代に万博に参加し、地球規模の課題に取り組むための英知が集まる場と言いながら、世界は戦争に突入していく時代になっていくことに気付いた人は当時どれだけいたのでしょうか。
日本が万博に参加して152年が経った今、この世界の変容は当時の人からしたらどう映るのでしょう?
私が産まれた半世紀で激変し、たった50年ですら予測は難しい時代です。そしてこれからの50年後の未来はどうなっていくのでしょう。
55年前のアジアで初開催された大阪万博の頃は、海外=未知の世界であり、外国人が珍しくて、外国に行く人は今ほどいなかった時代。
今は海外が身近になり、世界で起きていることもSNSを通じて情報は雪崩のように入ってくるようになり、画面越しの世界を見ていれば、実際に行かなくても体験できてしまいます。だからこそ万博ってなんだろう?と、今回はつくづく考えてしまいました。
圧巻な大屋根リングに様々な英知の結集、しかし半年間の為だけにあの建物やインフラ設備、お金をかける万博のあり方を見直した方がいいような気がしました。
今の時代だからこそオンラインやメタバース空間でスマートグラスを使うとかもありなのかなと。なにより万博期間中に働いている人は閉幕後には別の職場があるのだろうかと、来場者もすごかったけど、スタッフもすごい大勢いたから心配になってしまいました。
今回の大阪万博で全てのパビリオンを見た訳ではないですし、テーマがある中で内容のいい悪いを評価するつもりはないですが、少しのパビリオンを見ただけで国の力の入れ具合やお金の掛け方が明らかに違いました。
全ての国が同じように創ることは違うと思うけれど、これが現時点での世界。違って当たり前なのですよね。
最近のニュースでは、生活の問題が日本人VS外国人のように取り上げてられていて、異国からきたのだからと分断される世の中になってきているような気がします。
もちろん、日本で暮らす以上は守らなければならないルールはあります。しかし日本人も他国では同じ異国の立場があるのです。分断の先に争いが起き、それが民族や宗教、国ごとの争いごとにならいように、万博は平和の象徴でもあってほしいと思います。
万博の醍醐味は、映像や展示物を体験することよりも地球上の様々な国の方とのコミュニケーションだとも思うのです。
まだまだ閉鎖的な日本は、外国を表面的に受け入れるだけでなく、今後は個々の意識も変わっていきながら国際交流をしていけば、違った世界がやってくると思います。
4年前に国際結婚をした夫婦が、同居している男性の両親と一緒に大阪万博に行っている投稿がSNSであがっていました。
いつも夫婦仲良しで、お出掛けする時にはご両親も一緒。そして産まれた男の子がすっかり大きくなって走り回る姿、ご両親はおじいちゃんおばあちゃんとなって、孫と手を繋ぎ楽しそうに万博を満喫している様子を見て、こちらが幸せな気持ちにさせてもらいました。

あの時、国際結婚を選んでいなかったら、まだ婚活して週末はお見合をしていたのかもしれません。
日常がどんどん進化して変わりゆく世界。家族のカタチも変化し、他人同士が結婚し家族になって、命が繋がっていく。
この仲良し家族が万博の定義である”国際交流の促進”をそのままやっていてくれることに、いつまでも平和な世界であってほしいと改めて思い、私は熱々のお好み焼きを頬張りながら、キンキンの冷たいビールを飲みながら、大阪サイコー!と叫んでいました。あ~幸せ❤
大阪万博は10月13日までです。様々な気づきがきっとある万博へ、ぜひ足をお運びください。
