【連載×ますだあけみ】「移動できる人、移動できない人」あなたはどっち?

 『婚活応援隊』隊長のあけさんです。名古屋で結婚相談所を始めて11年目。異次元の少子化を目指すのではなく、自分にとって”人生の絶対の味方”をみつけるお手伝いをしています。

Beauty Museumでは、現代における結婚観を毎月配信しています。


タイやベトナム女子との国際結婚をお手伝いしているので、毎週末、オンラインお見合いかデートの引率をしています。
コロナ禍の副産物として、オンラインお見合いは本当に便利なツールになりました。コロナが明けて、対面でのお見合いに戻ってきていますが、最初の出会いはオンラインの方が効率的です。

オンラインでも充分わかることがあります。それなのに対面に拘る人たちは会わないとわからないと言います。会わないとわからないと思っている人のほとんどは、実は会ってもよくわかっていません。
なぜななのか?それはお見合いの練習をしていない、以前ダメだった対策もしないで相手が変わればなんとかなると思っているからです。
対面でのお見合いの場合、なかなか合わない日程を合わせることに始まり、遅刻厳禁だからと電車に揺られ、慣れないスーツを着て、定型文のお見合い問答を行い、ホテルの高い珈琲代を支払う、自分ではうまく話せた思っていたのに電車に乗る頃にお断りの連絡が入る……。こんなことを毎月繰り返している男性が多くいます。
国際結婚の場合、最初はオンラインお見合いからスタートします。それはお相手が自分の近場に住んでいるとは限らないからです。婚活がうまくいかない人は、自分の近場にいる人に拘りがちです。自分が、”自分のテリトリー”から出ることが面倒だと思っています。そうなる理由は、それまでの人生において、知らない場所へわざわざ出向くことをしてこなかったからだと思います。

テリトリー外に行くこと、自分の知らない世界が実は怖いのです。ずっと狭い世界にしかいなかった人にとって、知らない世界は恐怖そのものなのです。

これはやはり、田舎に住んでいる男性ほど多い傾向があります。20代に地元で結婚できていないということは狭い地域内で自分は選ばれなかったのに、まだその狭い地域に拘ります。
ある田舎で農業をしている男性に、女子に会いに出てきてくださいとお願いしても、出ていくのに時間がかかる、大変なんだと言います。そんな出ていくのに大変な場所に女子はお嫁に行くことはないのに、まずそこに気付いていないのです。

待っていても、地元にいても出会いはありません。

ここで、動ける人と動かない人で差が出てきます。
自分の地域を飛び出して、隣の県や、もっと遠くの他県まで移動できるようになると新たな出会いがきっとあると思います。

最近は円安の影響もあり、若くて行動力のある日本人が海外へ行き仕事をしています。日本にいる時と同じ仕事を、海外に場所を変えることで、より沢山お金を稼ぐことができるからです。

お金だけではなく、経験や体験はその後の人生の大きな栄養にもなるでしょう。
ここでも語学ができない、お金がない、海外に行ったところでやりたいことはない、といい訳ばかりしていて、今現在を何も変えない生活をして愚痴をこぼしながら仕事を続ける人との差が今後歴然でしょう。
人はみんな自分の生まれ育った場所が好きで思い出があります。それは親や地域の人たちから守られていて、知っている世界だからなのです。
年を重ねるほど、”知らない世界”は関係ないものになり、”変化”することを”拒否”していきます。
現状のままでいいと思っていても、現状を維持することがむしろ難しい世の中です。どんなに素敵な場所も町も、同じままという事はあり得ないのです。日本は歴史がありますが、昔からあるものを守りながらも変化してきたからこそ、今に引き継がれてきているのではないでしょうか。
とはいえ……、デート引率で狭い島国日本の中を移動してみて思うのは、日本国内でも、会うのに片道5-6時間かかることがあります。交通手段を駆使していますが、新幹線や飛行機が通ってない場所ではバスや単線の電車しかない、そして1日に数本だけの時刻表、日本にはそんな場所が多くあります。不便な場所なら車でもと思いますが、これまた車だともっと時間がかかることもあります。

近い未来、今まで以上に若い世代は進学、就職、結婚で田舎からほとんど出てしまう。不便な場所は今以上に不便な場所になり、その時にも違う場所へ移動できる人と移動しない人になっていくことになるのでしょう。
そう思うと………、片道5-6時間なら飛行機で一気に飛んで海外へお見合いに行くことも選択肢の一つだと思っています。

日本から約6時間でタイやベトナムに行くことができます。なんと韓国へは約2時間くらいなのです。
日本を脱出してみると、日本を俯瞰してみることができます。あなたにとって狭い狭い地域に一生いることも選択の一つ、時々は日本各地や外国に行ってみることも選択の一つ、どちらを選択するかを決めるのはご自身です。
その時に、お金がない、英語が話せない、面倒くさい、仕事が忙しいと言い訳ばかりが出てきていませんか?
変化することは面倒ですが、はじめの一歩を踏み出すと、違った景色が見えてきます。

違う素晴らしい景色を見ることができるのは変化を受け入れた人だけです。
この先の未来は、移動できる人と移動できない人の人生の違いが顕著に現れてきます。

あなたはどちらになりたいですか?